罪と罰

ДРЕСТУДЛЕНИЕ И НАКАЗАНИЕ/PRESTUPLENIE I NAKAZANIE

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罪と罰
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)


  • aki********

    2.0

    △原作に忠実なあまり空疎な映画に・・・・

    1970年ソ連時代の作品です。 ドストエフスキーに敬意を表してか、原作に沿った形で忠実に、忠実に作られています。ソ連時代だから、そうしないといけなかったかも・・ですが。 ただ、忠実すぎて原作を読み終えたあとにこれを観ると、表面的で上っ面を舐めているように感じてしまう??長尺の3時間38分ですが、それでもまだ、作者が世に問わんとする人間精神の暗部、を描き切るには、足りない? それよりも原作を部分的に抽出して、斬新な映画的手法でまとめた方が良かったかもしれません。また、映画はラストシーンが主人公の自首、でエンドなのですが、原作の精神はその後の「エピローグ」。 流刑された主人公・ラスコーリニコフと彼を追っていったソーニャとの精神の触れ合いとラスコーリニコフの愛への目覚め、精神の再生なのですが、これにまったく触れてない。超疑問符です、正直。 主人公やソーニャ役の熱演は◎ですが、映画としての表現が以上のとおりであり、イマイチでした。 また、1970年製作のモノクロ映画ですが、なぜか照明とかフィルムの鮮明さ、撮影のブレが目立ち、はじめは1940年ごろの映画かと思ってしまいました。 以上

  • bakeneko

    5.0

    鐘の音が…

    言わずと知れたドストエフスキーの名作の完全映画化で、丹念な描写と鋭い演出で観る者に、“緊張と思索”の楽しみを提供する真摯な人間ドラマであります。 東京では夏になると「ロシア(ソ連)映画祭」が開かれます。 その際、いつも大入り満員になるのが、「戦争と平和」、「カラマーゾフの兄弟」、そして本作「罪と罰」です。 もちろん、“本場で映画化した名作を観たい!”というのが人気の理由の大半だと思いますが、中には(私の知人の様に)“本を読むより楽だから”という“真面目なんだか、物ぐさなんだかわからない”理由で映画を観る人もいます。 そして、その場合は、きちんと原作が映画化されていないと“本を読んだ人と話が合わない”事態を引き起こします。 前記の作品中「カラマーゾフの兄弟」は、映画化に際して作品の簡略化が著しいので、“読書の代用”にならない作品であります(それでも頑張って4時間の大作にしているのですが…)。 一方で、「戦争と平和」は完全映画化と言って良く、また本作もなかなか頑張っています。 なによりもこの作品は、問題提起がはっきりしているので映画化向きなのです。 発端の事件描写、主人公の内面的葛藤、検事の捜査と尋問の論理的貫徹さ、脇の人物の性格及び精神的描写等、見事に緊張感を保持しつつ、首尾一貫して知的思索を行って観客を惹きつけます。 映像表現と演技的演出は素直ですが仮借無く、この“現代の問題”を突き詰めていきます。 頭がすっきりしていて、深い思索をしたくなった時にお勧めです(または、一晩でこの本を読まなければならなくなった際に!)。

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