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吸血鬼ハンターD

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1.0

ネタバレ初期OVAらしいクオリティ(悪い意味で)

ミカエル氏が書き込まれて9年経っても新規レビュー(評価のみは除く)が無い様なので私も拙文ですが、レビューします。 この原作者の作品は魔界都市シリーズも一部見た事あったけど、Dは確かにカッコ良かった。複雑なバックホーンを抱えながらも、己の美学を貫き、寡黙だったけど、「ありきたり」な経緯で阻害されていたラン姉弟の弟、ダンにも口調はクールでも心の奥底から熱い励ましを送った等他人に対する温かい情も確かにあった。しかし・・・・・・・・・・ 30年以上前に発表された作品だからしょうがない所もあるけど、様々な既存作品のそれを融合した世界観も独特だった一方で一部女性キャラのデザインの雑さも見られました。特にラミーカですね。声優の木藤聡子氏も、当時脇役や端役での起用も多く、キャリアが浅かったからしょうがない所もありましたが、人間を見下し、ドリス(前述の姉弟の姉)にも手をかけようとした等頑迷だったと言うか、性格の悪さが必要以上に強調された一方、終盤その見下していた筈の人間の血を引いている事を知ってもなお・・・・・・な信念と言うか、気高さとか思っていたほど伝わらなくて、演技はチグハグで中途半端でした。途中グレコに襲われて、ちょっとは改心するかに思わせた描写も結果的には「蛇足」で、木藤氏にはつくづく酷な言い方ですが、この様な主要な役柄を演じるには力量不足だった感は否めません。グレコもグレコで、親の権力も笠に着て、前述のラン姉弟の迫害の原因も作った等ステレオタイプ的なボンボンで、あの最期も「所詮君とは役者が違うのだから変に首突っ込まなければ良かったのにね~」で冷たいながらも同情とかは出来なかったけど、屋良有作氏も合ってなかったです。もっと良くも悪くも「こいつ何しでかすか分からないぞ」とかヒヤヒヤする様な雰囲気も醸し出す、若さが感じられる声質の人を起用すべきだったでしょう。 敵役では麗銀星が最もキャラ立っていたかな?しかし、こいつにしたって、子供のダン(序盤、Dに対して「無口な人間は大抵2つのタイプに分かれる。」という様な、ロクに社会経験もないくせに知った様な口を利いた事もあった彼にも正直あまり良い印象は無いですが)を人質に取る、悪い意味でお約束な策を弄したり、約束をあっさりラスボス、マグナスに反故にされて、暗殺しようとしたもあっさり返り討ちにされてあのような悲惨な最期を遂げたあたり、「結局の所、その程度の奴だったのさ」でしたが。 原作はロングランだっただけに確かに非凡さとか感じられるものもあったけど、凡庸で煮え切られない脚色も見られた等それ以上に不満点が明らかに目立ちました。「所詮初期のOVA(劇場公開もされたらしいが)だから、こんな駄作もあるさ」と割り切るしかないクオリティな一作に過ぎません。

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