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雪の断章 -情熱-

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3.0

光る相米演出の犠牲となる物語

相米慎二らしい演出は頻出するものの、なんだかよく分からん部分も多い、…にもかかわらず、これはこれで魅力もあるので、さらによく分からん不思議な作品…。 斉藤由貴は美しく撮られているし、演出も光っているが、しかし「名作」になりえていないのは、監督が「物語」をぞんざいに扱いすぎているからではないか。 厳しい言い方をすれば、「作品のために相米演出がある」のではなく、「相米演出のために作品がある」ような作品。 以下、印象深いシーンを羅列。 冒頭の長回し。 泳ぐ斉藤由貴と光る水面。 雨から焚き火。松明を持って海へと歩く人々。 函館の港にある露店街(?)と、荒波に打たれるテトラポット。 公園でキャッチボールする三人。 舞い散る桜を囲んで歌い踊る三人。 ヘンな舞踊と、斉藤由貴の踊り。 「一緒に生きてくれるか」と迫る場面は、よかった。 80年代の札幌、函館の風景が映っているのも貴重。

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