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夜汽車

夜汽車

137

たーちゃん

4.0

ネタバレ一人の男を愛した悲しい姉妹の物語

宮尾登美子さん原作による悲しい女性の物語です。 父親のバクチで作った借金のために身売りされる露子。妹の里子とも離れ離れに生活し、大人になってから迎えにいきます。 大人になった露子を十朱幸代さん、妹の里子を秋吉久美子さんが演じます。 露子が初めて好きになる男性 田村征彦を萩原健一が演じます。 里子は肺病を患い入院する事になります。露子は里子のために置屋から借金をして、地方へと芸妓の仕事に旅立っていきます。退院した里子の世話をするうちに征彦は里子と関係を持ってしまい、二人は夫婦となってしまいます。 久々に帰ってきた露子はその関係を知ってしまい、飛び出してしまいます。 また芸妓の仕事を始めた露子は銀行の頭取の溝上昇(津川雅彦)の妾になり、店を出してもらいます。 征彦の父 田村伊三郎(丹波哲郎)が殺され、伊三郎がやろうとしていた飛行機のアクロバット飛行の興行を行うために、征彦は露子を訪ねて溝上を紹介してもらい興行の資金の調達を頼む事になります。 久しぶりに再会した征彦に露子はなじりますが、結局は溝上を紹介しアクロバット飛行は大成功をおさめます。 その頃露子はもう一度征彦が忘れられないと、妹の旦那と知りながらも征彦と関係をもってしまいます。 そこに伊三郎の商売仇の百鬼勇之助(遠藤太津朗)の刺客 梵天の信次(小林稔侍)によって、飛行機が爆破され、莫大な借金を背負う事になります。 露子と征彦の関係を知った溝上は露子との関係を断ちます。 征彦の借金を返すために里子は廓に行くことを決意し、置屋で金を用立てます。 里子は露子に会い、征彦に金を渡すように頼みます。 廓に売られた里子は百鬼の仕切っている廓に売られ、その前に百鬼から手籠めにされます。 百鬼のところに里子を取り戻しに来る露子。里子を取り戻す条件として指を詰めるように言われる露子。里子のために指を詰める露子でした。 肺病が再発している里子を取り戻す露子でしたが、人力車の中で息を引き取る里子でした。 それを知った征彦は百鬼を刺し殺しますが、百鬼の子分に殺されてしまいます。 露子は一人、満州に旅立ち芸妓として働いているのでした。 まずこんなになったのは征彦が露子という女がいながら、その妹の里子と関係をもってしまうのがダメなところです。 次にいけないのは、里子という奥さんがいながら昔の征彦が忘れられないと露子が再び征彦と関係をもってしまうのがダメなところです。 なのですべては征彦のだらしなさと言ってもいいでしょう。 でもこの時の十朱さんと秋吉さんは上手いですよね。色気もあって、かわいらしさもあって、こんな姉妹に好きになられる萩原健一さんの色気。なかなか今の芸能界にはいない感じです。 気難しいと言われていた萩原さんと秋吉さんが共演しているのはとても貴重な映画だと思いました。 今の女優と違うのは脱ぎっぷりも見事ですよね。 とても貴重な映画だと思いました。 木村大作カメラマンの映像美が見事です。

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