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黒いドレスの女

kor********

4.0

原田…見事にえぐられたよ…

原作は北方謙三のハードボイルド小説であり、ハードボイルド&バブルが合わさればそれはお決まりの角川の出番です。三人娘の一人原田知世を主演に据え、永島敏行や菅原文太など草々たる面々を相手に、少女から女性への脱皮を試みたのでしょうが、バイオレンス描写が得意な崔洋一監督の手に掛かれば、若干男臭さも感じる不思議な作品に仕上がっております。冒頭からいきなり刺されるも、そこはさすが文太兄い。刺されても動じず、なおかつ「腹だ…えぐられちゃいねぇ~」なんて本作の主役の名前もアピールする男気にいきなり感動。 水割り=ウィスキーな時代で、店の名前(ホテルエンジェル)やBGMがいかにもバブリーな80年代。カットのテンポや色彩が醸し出す哀愁が崔監督らしく、台詞も痺れる程カッコいいのだが、如何せん永島敏行は童顔。車の搭載カメラを用いドリフト満載のカーチェイス(裏をかいても全然撒けないカーチェイス。ちょっとクドイ。あと黒いドレスの居場所がなぜわかったのか中盤理解出来ないシーンがあったが、ここはテンポを考慮し省いたのだろう)少しずつ真相が見えてくる不可解な事件との関係性について興味深く描かれていたが、菅原文太が追われている詳しい真相と、あの女性との秘め事は謎のまま。 脱アイドルを公然と示すにはディスコで踊り狂う事が必要なのか?それとも狂おしいほど可愛らしい水着姿を見せることか?と、なんだかんだ言いながら原田知世の可愛さに振り回される男性の一人であった。

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