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吉原炎上 (1987)

監督
五社英雄
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3.74 / 評価:326件

遊郭ロマンではない凄絶悲惨な面を強く描写

  • oir***** さん
  • 2020年6月23日 14時36分
  • 閲覧数 1088
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

耽美的でもあるけれどグロ凄絶的側面+狂気的香りも徐々に増してくるので覗き見的鑑賞は困難。

驚くべきはセットの凄さが素人目でも分かり大いに唸らされ、遊郭の雰囲気、衣装、行き交う客人など全てにおいて手抜きが感じられず充実している印象。

女優陣も正しく体を張りスケベ心を萎えさせる迫力に満ち満ちていた。
だからか序盤のレズシーン(というか技術伝授だが)もエロティック芸術の領域に入っているとさえ感じ入った次第。

売れっ子花魁でも借金返済年季明けで遊郭を抜け出られる者もあれば、刃傷沙汰を起こす者、病気で落命する者あり。
売れぬ女はランクを落とされ下層の店へ。見受けされ所帯を持ってもまた戻ってくる者など、その厳しさがこちらにもビシビシ伝わってくる。まさしく女牢屋。

ヒロイン名取裕子のエピソードはいちいち述べませんが、彼女はあの中では実に恵まれていた、と思うのは偉大なる錯覚なのだろう。それだけのいやそれ以上の代償を払っているのだから。

圧巻は大火事場面、よくまぁあれだけ燃やせたなと目を瞠ったが、視聴後に調べて野外で絶対に飛び火しない場所にセットを組んで一発どりしたとのこと(←そりゃそうだ)。

当時の人身売買・遊郭公娼制度が倫理道徳的に酷い話なのは論議するまでもないが、本映画はその華やいだ面をはるかに凌駕する過酷面を抉ることに主眼を置いた大力作と感じました。

総評五つ星


付記:脚本家は本作に失望していたようですが、読めばなるほど納得できる理由。しかし私は彼が批判するビジュアル面の充実に魅せられてしまったようです。まだまだ素人だな笑

詳細評価

物語
配役
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