男はつらいよ 寅次郎物語
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
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作品レビュー(25件)
- kaz********
5.0点
秋吉久実子さんという涼しい風が駆け抜けていったような爽やかさが残った
寅さんを訪ねて来た子供と寅さん、そして偶然宿で隣りの部屋だった秋吉久実子さんが、子供が熱を出すことで一日だけ家族のような感じになるお話です。 この映画には、マドンナ2人出てきます。五月みどりさんと秋吉久実子さん。 五月みどりさんがどっちかといえば濃いタイプの感じに対し、秋吉久実子さんは、涼しげな感じ。いかにも対照的でした。 今回の寅さんは、恋煩いもなく、あっさり目。 くどくない。 見終わった後、秋吉久実子さんのさらりとした印象がほのかに残りました。 さすが名女優。
- あつし
5.0点
ネタバレ寅さんのターニングポイント的物語
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kon********
4.0点
寅さんのヤクザ仲間の息子と一緒に母親を探す話。 いつもの寅さんとパターンが違って新鮮! マドンナも出てくるけど、それが主体の話じゃないのでびっくりした。 「人間は何で生きるのかなあ」という満男の問いに、寅さんの答えるシーンが好きだった。 寅さん、めちゃくちゃで人として本当にダメなんだけど、絶対に悪い人じゃないんだよなぁ。 今回もいい事したよね。 寅さんに触れた人はみんな寅さんに感謝してしまうのよなー 身近な家族は大変だけど…
- ムービークリニック
3.0点
男はつらいよ映画版39作目 渡世人ということに生きるを感じる寅さん。 とらやの二階で「家族のために一生懸命働くのが人の姿」「自分はなんてことないような品を買ってもらっておまんま食わせてもらってる」とさくらに言う。これがおれの生きる道よ、とでも言いそうである。 渡世人仲間の子供の世話をする。 やむなく飛び出した母を探しに和歌山向かう寅さんと男の子。渡世人の義理と人情の世界を貫く。 今回のマドンナも旅で渡り歩く人生を送る。寅さんと同じような雰囲気を感じる。いつもの清楚な雰囲気はまったくない。男慣れしてキレのある行動力は、寅さんは恋愛対象として見ない。 男の子を通じて夫婦役を演じたり、一緒の布団に寝たり。 いつもの寅さんとは違う。 すべてのエピソードは渡世人からは離れないんだよ。離れられないんだよ。というテーマで進んだ回でした。 とらやでの騒動もなく、失恋もなく、王道の寅さんではない。 最後に満男から、「人間は何のために生きてるのかな?」の問いに、「生まれてきてよかったと思う日が来るから」と答える寅さん。 これもまた旅で気ままに我が道をゆく渡世人の気質とでもいうのかな。 ロードムービー的物語であって、今回はマドンナはチョイ役。やはり寅さん映画としては寂しい。
- みなもとの清盛
4.0点
後期の寅さん作品の中では、ずば抜けて脚本が素晴らしいです。寅さん的な人生ロードムービーです。寅さん映画としてではなく、母を訪ねるロードムービーとして成立しています。初期の寅さん作品にあった勢いのある爆笑喜劇ではないですが、ほのぼのとした笑いと大感動のラストシーンがあります。壮年おじさんとなった寅次郎が自分の半生を見つめ直します。そして知人の少年の母親を探す旅をしながら、父性愛が徐々ににじみ出て来ます。別れのシーンでは少年に父親の様な愛情深い言葉を投げかけます「ろくでなしの俺の様な人間になりていかっ!お前が母ちゃんをしっかり守っていくんだ!」全作品の中で、こんなマジな寅さんを観るのは最初で最後です(^人^)女性キャストの存在感が際立っていて、秋吉久美子、五月みどり、河内桃子、倍賞千恵子と理想的な母親達がこの物語に温かみを出しています。ラストシーンにシニアとなった寅次郎が甥に語りかけます。「生きていて良かったなぁって、思える事がいつかあるさ!」ノー天気バカやってた寅さんが哲学者となったシーンでした。
スタッフ・キャスト
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