さくら隊散る
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(7件)
- JUNJUN
4.0点
戦争の映画です。ほぼインタビューで構成されています。 このような方々がいなかったら、今のエンターテイメント界は無かったかもしれない。人は昔を決して粗末にしてはいけないと思いました。
- swi********
5.0点
戦前〜戦後の女優さんについて調べていた時に園井恵子さんの事を知りました。 とても美しい方で、どんな方だろう?と調べたところ、その惨い最期を知りました。 そしてこの作品の事も知りました。 本来 演劇を含めた芸術は自由に作られ行われるべきもので、そこに政治的な色が見えてはいけないのです。 しかし演劇や絵画は時にそうしたものに利用されてしまいます。 園井さんの生前の出演作「無法松の一生」も戦時下の影響で大幅なフィルムカットがあったと聞きます。 戦後生まれの自分にとってはあり得ない事態で、また芸術をかじった人間として憤りを感じます。 実際にさくら隊の方の治療にあたられた医師の方の証言、交流のあった俳優方の証言。 現在では絶対に聞くことの出来ない貴重なものです。 目を背けたくなるような惨い描写もありますが、現実はもっと惨かった筈です。 映画というよりはドキュメンタリーに近いですが原爆について調べている方や芸術、特に演劇に携わる方に是非観て欲しい作品です。 DVDも品薄ですしTSUTAYA等のレンタルビデオ店にも中々置いてありませんので観るのは大変かと思いますが、8月に渋谷のユーロスペース等一部の劇場で上映されますので是非劇場でご覧になって下さい。
- pur********
4.0点
戦争によって演劇界も、国策に利用されていく。そして移動演劇として各地を回るわけですが、証言者として登場する宇野重吉さんのそれでもお上に逆らってやるという感じがすごい。でも、それでも赤紙には従わざるを得なかったと言っていました。このインタビューが亡くなる前の最後の映画出演になったとのことでした。 そんな自由のない、戦争の時代。さくら隊の人たちも広島を拠点として各地を回っていたわけですが、8月6日に、広島で被ばくして全員が亡くなってしまいました。被ばくしてその場で亡くなった人、炎とがれきの中を逃げ出してそれぞれ逃げ延びた人たちもその後の原爆症でなくなります。 数十万という犠牲の中のたった数人の死。その一人一人に人生があったことを見ていて、その数十万の人生が狂わせた原爆の恐ろしさが見えてきます。今でも苦しんでいる人がいるわけです。 そして、そんな恐ろしいものなんだけど、この中の映像で出てくるアメリカの側の映像が淡々としていて、その冷静さが恐ろしい。 8月6日、8時15分に迫っていく時計の秒針の音がコツコツと音を立てる中で、みんなが普段と変わらなく朝ご飯を食べているシーンはとても苦しくなります。
- abe********
5.0点
…のおかげで、私たちは生きている。 最近、本当にそう思います。ランダムですけど、この頃を描いた作品をよく見ます。何回も観た作品もまた観たりしてます。 「紙屋悦子…」「カンゾー先生」「明日」「一枚の…」「夕凪の国…」 戦争をしている地域がいくつもありますよね。大きくくくれば、どこかの国対どこかの勢力、犠牲者何万人、難民何万人。でも一人一人の人間が犠牲になって、必死で助けようとした人がいて、腹の底から悲しんだ人がいるわけですから。映画しか観ないで済むわたしは恵まれてると思います。 新藤監督、ご冥福をお祈りいたします。
- fst********
5.0点
ネタバレ風化させてはいけない。
このレビューにはネタバレが含まれています。
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