TOMORROW 明日
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(18件)

悲しい22.2%絶望的14.8%切ない14.8%泣ける11.1%恐怖11.1%

  • 赤道9

    5.0

    ネタバレ明日のある日常

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 5.0

    穏やかな時間がせつない

    うちの父も、家の庭先で遊んでいたところ、とつぜん爆風に吹き飛ばされたそうです。あたり前のように訪れるはずだった明日、過ぎていくはずだった穏やかな時間を断ち切られる悲劇。残酷なシーンはほとんどないのですが、原爆・戦争の恐ろしさを伝えるには十分な演出でした。毎日を大切に生きよう、と強く思いました。

  • le_********

    5.0

    ネタバレ明日のないことを知らぬ庶民の日常を描写

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ひろたけ

    4.0

    美しければ美しいほど悲痛さを感じる映画

    まず冒頭に詩が引用される。 「人間は父や母のように  霧のごとくに  消されてしまって  よいのだろうか 」 この後、観客は何度も何度もこの詩と、この詩が暗示している8月9日の原爆投下の事実を反芻することになる。 子供の誕生や新婚の夫婦。徴兵で離れ離れになるカップルや恋人を待ちわびる妊娠3ヶ月の女性。捕虜のために奮闘する青年と青年の相手をする売春婦と電燈の周りを飛ぶ虫ケラ。土砂降りの雨の後の輝かしい未来を暗示するかのような虹。綺麗な青空の下で風になびく洗濯物。鮮やかな花や小鳥のさえずり。 誰もが原爆のことなど想像もしない。その様子を見るたびに結末を知っている観客は胸を締め付けられる。美しければ美しいほど締め付けられる。 風景も美しく、出演している女優陣も魅力的だ。 ただ残念なのは、おそらくこの映画を日本だけに限定しないためなのか、当時の日本の世相を美化しないためなのか、物乞いをする朝鮮人や瀕死の捕虜やそれをかばう青年(黒田アーサー)の話が登場するのだが、出産や新婚夫婦などのエピソードとマッチせずに、捕虜などのエピソードの部分だけが映画の中で孤立しているように感じるのだ。だから観客の中には、それらのエピソードをスルーして自国の美しい姿と悲しい歴史だけで涙するかもしれないし、単に邪魔だなぁ、左翼映画っぽいなぁ、と切り捨ててしまうかもしれない。 戦争のおろかさや人類の平和を願って作られたと思われる映画なので、ただスルーされるのは勿体無いと思う。

  • miy********

    5.0

    なぜ人の上に原爆を落とす

    従姉から聞いていた「TOMORROW/明日」と言う映画をようやく見ることが出来た。 1)子供たちが道路でチャンバラをしている遠景に日本人の修道女が二人歩いてくる。夜、逢引する場面の向うに墓地が見え、その中にいくつか十字架のお墓が見えている。そして殆ど終盤にマリア像が大写しされる。 見ていてそのことにすぐ気がついた。 キリスト教の日本における布教史の中では、特別な位置を持つ長崎。 その長崎をキリスト教国のアメリカが、広島に次いで人類に対する2番目の一般市民大量無差別虐殺のターゲットにした。 歴史で原爆を習い、また、江戸以前からの日本のクリスチャンの過酷な信教の歴史を知りだしたころ、アメリカ政府は天主堂がある場所を含めてなぜ長崎へ原子爆弾を投下したのか、自分は単純に不思議に思った。今もその疑問はそのままだ。 街の中に普通に日本で一番キリスト教が根づいている長崎の街と長崎のひとたち。 黒木監督もそのことが頭にあったのかなあと、そのことが気になりながら映画に見入っていった。 2)黒木和雄監督は先日、残念ながら早い死を迎えられた。その追悼のため戦争三部作と言われる作品の追悼上映が催され、その最初の上映が1988年制作のこの映画だった。 映画は長崎に原爆が落とされた昭和20年8月9日の前日、8日の長崎市民の一日を淡々と描いている。 肺浸潤のため徴兵されなかった工員(佐野史郎)と長崎医大の看護婦(南果歩)のささやかな婚礼。夫が出征しているその姉(桃井かおり)の出産。その妹(仙道敦子)と医大生との恋愛。そしてその両親の1日。近所の市電の運転手夫婦の日常。捕虜収容所のB29の乗員たちの生活も。 皆にとって、7日の昨日もそうであり、9日の明日もそのように続いていくはずだった。 女学生の妹が学校から引率されて工場に向かう9日の朝、道の途中で白雲のわく長崎の空に現れた米軍機をふと見上げた次の瞬間、画面は白と黒だけに変わり、真っ白な灼熱の空気が強く流れてくる。 そこで映画は何も語らず終わる。 この映画は始まるとすぐ、画面に文字だけが出た。 「人間は私の父と母のように、霧のように空中に消されていいものだろうか」 (長崎の被爆体験者の証言から) 3)結果的に制作年度の若い順に「父と暮らせば」、「美しい夏キリシマ」、「TOMORROW/明日」という逆の順番で3本を見たことになった。どの映画も二十歳前の黒木監督自身の戦時体験が映画を作るモチベーションになっていて、見る順番は関係なくどれも胸のどこかに沁みこんでいく。 人間は突詰めれば,他者に対する想像力を育て、想像力を持つ者だけが人間となり、それを持たぬもの、持てぬ者は人間の形をした一哺乳類のままのような気がするが、黒木監督はきっと人間の行動に感度の高い想像力があり、自分が生まれた時代に意味を求め、生きる意味をこれらの映画作りに託したのだと思う。 何事もなく過ぎていくと思っていても、次の日には何が起こるかわからない。それは自分の明日にも。 こんなことが通るようではおかしい、変だと言うことを、自分がそのままにしておくとその結果は必ず間違いなく誰の上にも例外なく来る。 黒木和雄と言う人は日本人だけではなく、地球上の人間にそういう強いメッセージを送り続けて生きてきた、ような気がする。 映画は昔から見慣れた役者さんたちに出会えたことも嬉しかった。昭和の終わりの、この映画が出来た昭和63年には殿山泰司もまだ生きて元気に映画に出ていたし、長門裕之もまだ今ほどデブではなかった。 伊佐山ひろ子 、なべおさみ、入江若葉、横山道代 、荒木道子 、賀原夏子(寅さんのオバチャン役)、楠トシエ、 二木てるみ、馬渕晴子、原田芳雄(黒木映画の仲間)、田中邦衛 など、近所の知り合いに会ったように嬉しかった。    これだけの役者を集めるだけの力を黒木と言う監督は持っていたのだ。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
TOMORROW 明日

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル