会社物語 MEMORIES OF YOU
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)

悲しい27.3%切ない27.3%かっこいい9.1%泣ける9.1%絶望的9.1%

  • out********

    5.0

    多くの人が見逃しているポイント

    あらすじは、定年を迎えたサラリーマンが退職前にジャズライブを企画する。 ただそれだけ。 人によっては非常に地味な映画でしょう。 でもその中にいくつものドラマがあり、それらが丁寧にでリアルに語られているからこそ共感や感慨が生まれる。 私自身もあなたの人生も人が聞いたら地味だけど、自分としては激動で様々なドラマがあったのではないでしょうか。 子供の頃にこの映画を観て、素晴らしい名曲に聞き入りながら都会のサラリーマンの人生を思い描いたけど今観てもその感動は全く色あせていません。 これほどまでに”定年で会社を去る”という出来事を強く感じさせてくれる作品を他に知りません。 まだまだ定年には遠いですが、今でも花岡さんを思い返して、良い定年にする為に頑張らねばと思えるので若い人ほど観てほしい。 そしてもう一つの側面から観ると、実は”何も起こらない映画”ではなく最期に凄い事が起きます。 それはひきこもりの息子。 こういうひきこもりの子をよく知る人ならば、家族はいつ息子に殺されるか分からない、平凡な家庭には絶対にない”命の危険”を感じながら、自分を殺すかもしれない息子を養うというやるせない状態でそれでも働くしかない。 実際に自分がバットで得体の知れない人間に襲われたらどれだけショックを受けるか考えてみてください。 家とは一番安らげる場所であるべきなのに、家庭の外に安らぎを求めるしかない。 親父なら息子の成長や結婚を楽しみにするものの、一度ひきこもってしまえば基本的にその状態が一生続くと思った方が良い。 どんなに収入が高くても息子が稼がなければその分贅沢すらできません。 何を言ってるのか分からない、という方はきっと幸せな環境で育ってきたのでしょう。 実際の殺人事件も実は家族間で起こる事が多いのはこういう理由もありますね。 レビューにも、花岡さんが勝ち組過ぎて今の世知辛さからするとかわいいもんだ、という人はこのポイントに気付いていないのでしょうが、この花岡さんに限っては内心は地獄だったと思います。 他の人からは、のんびり生きている、たいして苦労してない、と見られてしまうのも社会を表しているのかもしれません。 それを踏まえて観てもらうと、あのシーンの花岡さんの革命的な凄さに気付いて貰えるんじゃないでしょうか。 最期のあの表情に数十年の思いが込められていると思うと、そしてハナ肇とクレイジーキャッツ映画は何十本も作られた後の全員が揃った最後の作品だと思うと、素直に”花岡さんかっこいい…(涙)”となってしまうわけです。

  • yio********

    3.0

    未来の同年配!

    この映画の当時のハナ肇と現在の私は同年配です。 80年代後半は、まだオヤジも恵まれていたんですねエ。 バンドで趣味を持って生き返るって感じですが。 今の時代のオヤジは悲惨です、給料上がらんわ、離婚されるわ。 息も絶え絶えです。

  • tsi********

    3.0

    負け組?いやいや勝ち組ですよ?

    80年代中期、役員にはなれなかった定年直前のサラリーマンの悲哀を描いた映画。 とにかくもう、ずーっとハナ肇がくらーい顔をしてる。 さながら負け組の見本のような描かれ方。 とは言え、会社の同僚達のハナを見つめる目は優しいし、 同僚が気を遣って可愛い女の子とデートまで企画してくれるし、 伊藤四郎演じる常務なんて、退職1ヶ月前にフィリピンに意味も無さそうな出張までさせてくれる。 ハナだって暗い顔のまま出張して夜遊びして女を買ってたりする。 家庭にも少なからず問題があるとはいえ、ハナがアピールするほど悲しい感じがしない。 まともに定年まで働ける時点で充分に勝利者と言える現在と比べると、 ハナの哀しそうなアピールはどうにも届かない。 ましてや、この年代に定年できるってことは バブル崩壊は回避できてるわけだ。 あの東京商事が果たしてバブル崩壊を生き残れたのかは分からない。 設定が数年ずれるだけで、定年どころかリストラされていた可能性すらある。 ハナさんは充分に勝ち組ですよ。 80年代の邦画を現在見ると、どんなに深刻ぶっても現代のシビアさに比べたら甘々な点が多く、 ついつい突っ込んでしまいますが、 古い映画にイチャモン付けても仕方ない。 人間ってのはリタイアするとなると、 どんな状況でも少なからず憂鬱な気分なのかもしれない。 全体的にとてもムードがあるし、 当時の東京を偲ばせるロケシーンも多い。 ラストの演奏シーンにカタルシスが無いため、最後までシンミリしたムードなのが残念なものの、 80年代ノスタルジーは味わえる。

  • kt3********

    4.0

    クレイジ-よ。お前もか。

     いい映画かと尋ねられればいい映画だよ。と答える。視た方がいいですかと聞かれれば、視たほうがいいよ。と言う。  でもなあ。  何故か。  私はお笑いが好きな親父。映画も見れば、寄席も行く。本も読む。そしてクレイジ-キャッツをとても高く評価してます。同時代のドリフや欽ちゃんなんかより断然上です。単なる嗜好の問題だろうと思っていたけどある日、新聞でクレイジ-と渥美清の対比が書かれていて納得がいった。クレイジ-の笑いは、ドライ。寅さんはウエット。  そうなんです。クレイジ-の 馬鹿馬鹿しさは、気持ちを軽くさせてくれるんです。  感覚の問題なんですが 寅さん的なお笑いは、ベタッとした感じがします。それは、人間の良心とか愛とか 或いは愛の裏返しである憎しみから来ていると思います。  そんな感情を基盤にもつ映画は、見る人を感動させたり シンミリさせたりさせ 名作品といわれます。  が 現実の社会の そういった ドロドロした部分は 人間を疲れさせる部分もあります。あまりにも熱い愛情が他人を傷つけたりします。  限られた人生 なるべく気持ちよく生きて生きたい、放下着 かな 仏教の言葉でとてもいい考えです。  ある事象は、見方によりいろいろ変わります。寅さん的にかんがえればウエットになり クレイジ-的に考えれば ドライでライト。    正直いって 私の人生は 重く つらい。そんな人間は世の中をドライでライトに考えるほうが 自分を痛めません。ところが 日本の喜劇は 最後には 重くなる傾向があり 評価が高くなる。  クレイジ-はそうならないと思ったのに 残念です。  東海道膝栗毛の作者だったと思うのですが なくなった後 遺書で 箱をあけろ と書いてあったので 遺産でも入っているかと開けてみたら ハイ それまでよ と書いてあったらしい。クレイジ-も そんな感じでいてほしかった。  

  • *h*******2

    5.0

    やっぱり市川準監督って 素晴らしい

    見終わって、見て良かったなぁとしみじみ思いました。 今では変わってしまった東京駅や郵便局、今でも変わらないオフィス街や新橋の高架下など、市川準監督が撮ると妙に綺麗に見えるので不思議です。 ハナ肇さんが、とにかくサラリーマンの悲哀を醸し出しています。 でも、それだけではなくて、ハナ肇さんカッコいいんです。 長いサラリーマン生活を回想するシーンや自宅で浪人中の長男がバットを振り回して暴れた後のシーンなど、市川準監督ならではの優しさに溢れ、どうして監督は死んじゃったのかな、また新しい作品見たいなと思わずにはいられません。 植木等さんをはじめとするクレイジーキャッツの面々の有り様、彼らの演奏も、もちろん楽しいです。 他キャストも豪華でした。木野花さんが特に印象的で、可愛いかったです。 ちょっと疲れた時、荒んだ心をニュートラルに戻してくれる作品です。 市川準監督、本当にありがとうございます。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
会社物語 MEMORIES OF YOU

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製作国
日本

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公開日
-

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