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利休

利休

135

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2.0

美は揺るがない・・筈では?

公開当時は観ておりません。数年後に観ましたが最後まで観たかどうかさえ覚えておりませんでした。 今観て「こんな人が出ている?」とこちらの目が揺るぎました。勅使河原宏監督ご本人からドナルド・リチ―、細川護熙元首相まで。 私は美術品の審美眼は皆無ですが劇中登場する生け花は勅使河原監督ご本人作でさらに実際に撮影には国宝級の美術品が使用されたらしく私の勝手な予想ですが警備員常駐の異様な撮影現場だったに違いありません。 そんな現場で三國連太郎さんでさえ緊張のあまり何度かNGを出し不協和音に絶えなかった、と想像できます。 公開時のキャッチコピーの「美は揺るがない」でしたがそれどころか内実は揺るぎっぱなし。思うに美を人間に仕えさせようとしたわけでなく、人間を美に仕えさせようとした、そんな映画だったかも。 勅使河原監督の「砂の女」は個人的に大好きな作品ですが「他人の顔」や「燃えつきた地図」にはどこか柳の下の泥鰌狙いを感じていた理由が今何となく明白になりました。 とにかく厄介なのが「映画も好きな芸術家」という輩。 勅使河原監督もそんな一人だったかもしれません

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