映画にする意義がある。
- のむのむ さん
- 2011年9月5日 12時56分
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- 総合評価
昭和34年、犠牲者5000人以上を出した伊勢湾台風。
僕は実際に経験はしていないけれど、
今でも台風が起きると、いつも思い出す。
『伊勢湾台風物語』
まだ小学校に入る前に、
母に連れられて観に行った記憶がある。
多分、映画を映画館で観る事自体初めてだったと思う。
なのでストーリーは曖昧にしか覚えていない。
でもこの映画って、そのストーリー自体、
人のつながりや想いだとかを、
全て呑み込んで壊してしまう自然災害の恐怖を
一番に描いているように思う。
伊勢湾台風は、進路予想も正確で、
上陸も確実視されていたにもかかわらず、
防災対策が十分に講じられなかった為、
大被害になったとされている。
主人公の少女が高潮に呑まれ、
犬に助けられるシーンは今でも鮮明に思い出せる。
安易に感動ドラマを押し付けるような事は無く、
自然災害の恐怖と無慈悲さを真摯に描くこの映画で、
実際に経験していない僕たちの世代に
教訓として記憶に留める事が出来ている。
ここのレビューにも、小学生の頃観て覚えている
という人達がいるのも納得できる。
人が生きていく中で、
忘れてはならない出来事は沢山ある。
それを、次の世代にどう繋げていくか。
それは、大人たちの課題。
僕もその一端を担っている。
この映画、やっぱりDVD化お願いしたい。
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