Mr.レディー夜明けのシンデレラ
作品レビュー(1件)
- aok********
4.0点
喜劇シリーズで名を馳せた瀬川昌治監督の、今の時点では最後の劇場公開監督作品。 アマゾンで1円で買えるVHSしか無いよシリーズレビューにハマっている私には見逃せない佳作。こんな素敵な作品に誰もレビューしてないなんて!(ウキウキ) 主人公・山崎(鶴ちゃん)はゲイバーのママとなっていた高校時代の先輩と再会。会社をクビになった彼は、店の事務方として働かせて貰う事になり、 ひょんなことから店にホステスとして出た或る日、予想外の収入を得た山崎は、心臓病の息子の為に家族に内緒で、デボラという源氏名を名乗り、本格的にゲイバーで働きだす。 この映画は“結構イイ感じの邦画を探せ!”という私の一時期のマイブームのキッカケにもなった作品にて、お気に入りの1本。 当時はネットなんてないし、狭いレンタル店をうろつきながら、一体どんな話なのかパッケージだけを頼りにお宝を探すような作業が楽しかったんだなあ。 きっと今観ると、古臭くて、鶴ちゃんが女装したからって、それがそんなにオカシイかねえって感じかもしれないけど、セクシャルマイノリティは今よりずっと偏見と差別に曝されていて、見る分にはいいけど、身内だったら絶対許せないって感覚はきっと今でもあるのだと思います。 カルーセル麻紀さんがいつだったか「本当にね沢山、友達が死んじゃったのよ」と語っていたのを聞いた事がある。水商売の世界で明るく振舞っている彼女達の、笑顔の裏側のギリギリの踏ん張りや、苦しさを改めて感じた。 その中で、それでもプロとして生きる彼女達の姿をも描いている作品。 笑っていいとものMrレディーコーナーにて話題になり、この映画でスクリーンデビューした矢木沢まりさんが共演しています。
スタッフ・キャスト
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