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極道の妻(おんな)たち 最後の戦い (1990)

監督
山下耕作
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2.93 / 評価:58件

和服に金のネックレスがバブリーだ。

  • shinnshinn さん
  • 2020年10月12日 5時45分
  • 閲覧数 115
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ヤクザ映画のエンディングほど、難しいものはないと痛感する(正直、本作のラストはシャバダバです・笑)。されど、岩下志麻がひたすらいい。キリっとした鋭い眼光。低くドスの利いた関西弁。人差し指と中指にはさんだタバコを、いったん前方に大きく伸ばしてから口元に持って来るその仕草。「お前ら黙って見てたんか!」と若い衆に啖呵を切ります。姐さんと呼ばれる方は、すべからくこうあって欲しいと願わずにはいられません。新幹線に乗っていた岩下志麻に、その筋の人がわざわざ、挨拶に来たという逸話が納得出来ます。


東映のお家芸、ヤクザ映画を女の視点から描いた、<極道の妻たちシリーズ>の第4弾(1990年劇場公開、妻はおんなと読みます)。監督は60年代、70年代の任侠映画ブームを支えたひとり、山下耕作です。


当初、東映は日本のトップ女優たちを使って、極道の奥さん、つまり姐さんの映画を制作するつもりで、主演女優さんは毎回、変えるはずでした。実際、第一弾「極道の妻たち」(86・五社英雄監督)の主演は岩下志麻だが、第二弾「極道の妻たちⅡ」(87年・土橋享監督)の主演は十朱幸代であり、第三弾「極道の妻たち 三代目姐」(89年・降旗康男監督)の主演は三田佳子でした(意外にも十朱幸代や三田佳子も悪くはなかった)。そして、このヒットシリーズの第四弾は山本陽子、第五弾は吉永小百合で撮るつもりだったのだが、東映の岡田大社長の「第四弾は、やっぱり岩下志麻に戻そうや」という鶴の一声。以後、<極妻>といえば<岩下志麻>。彼女の生涯のアタリ役になりました。山本陽子はともかく、吉永小百合の姐さんなんてどうなんでしょうか・・・多分、ファンが許さないだろうし、この役は若い頃から<汚れ役>も演じられるような女優さんじゃないと難しいと思う(菩薩のような姐さんという、二律背反のジレンマになるのでは)。


脚本はいまひとつだが、内容は当時のバブル景気や4代目襲名、組織の分裂問題、組長襲撃事件などが色濃く反映されています。キャスティングが割と面白い。姐さんの旦那で、武闘派で落ち目の組長に小林稔侍(出世しました、昔はチンピラ役だった)。姐さんの妹分になる女にかたせ梨乃(極妻シリーズの常連・いい芝居をしています)。かたせ梨乃の妹に石田ゆり子(若い)。石田ゆり子に思いを寄せるチンピラに哀川翔(若い)。敵対していた組織の4代目組長を襲名するのが中尾彬(今では朝の番組でコメンテーターやってます)。ヤクザの顧問弁護士先生で金庫番が津川雅彦(いつもの津川さんです・笑)。


「感傷的な極道は早死にするでェ」という津川雅彦のセリフが印象的。このシリーズは、やがて高島礼子、黒谷友香へとバトンタッチされる事になる。

詳細評価

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