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作品レビュー(18件)
- fwi********
3.0点
ブルジョワ一家に謎めいた若い男が訪れて・・・という概略は聞き知っていた。その概略だけでも十分面白そうで、ましてや監督がパゾリーニとなると衝撃作なのかと大期待だったのだが・・・。別の意味で衝撃作というか、観ていて唖然となるような映画だった。全然、ドラマとして面白くみせようという気がないのか、淡々と場面をつなぐのみ。テレンス・スタンプの存在感は見ものではあるが、それだけで場面がつくられていく(話がすすんでいく)ので、ミステリアスな興味であったりサスペンス的な面白さが感じられない。唐突なこのシーン、どういう意味なんだろう?とひたすら考えることになる。パゾリーニ一人が、世間を騒がしてやろうと楽しんでいるようにもみえる。観た後に買ったパンフや映画館に張り出してあった過去の批評や論考記事を読んで、ふーん、なるほどと思ったり、そういう意味では、結構楽しめました。「王女メディア」とあわせてのパンフには、テレンス・スタンプのインタビューが載っていて興味深く読めた。あとは、エンニオ・モリコーネの音楽が落ち着いた風格のあるもので良かった。モーツァルトのレクイエムも効果的に使われていたし、サントラがあれば入手したいと思った(パンフにQRコードが付いていて、スポティファイで聴けるみたい)。出演者の情報も過不足なく掲載されており、娘役のアンヌ・ヴィアゼムスキーがゴダール映画の常連で奥さんだった人だったことやパゾリーニ映画の常連俳優で固められていることがわかり良かった。シルバーナ・マンガーノは、年増の色気というか、セクシーで良かったです。パゾリーニお気に入りのニネット・ダボリが、チョイ役だが、例によって?コミカルな演技で出ている。ダボリ以外は、皆、大真面目に演じているが、実はこの映画はコメディなのかな?と思ったりもした。この映画、パゾリーニに興味があれば必見だと思いますが、唖然!となっても責任はとれません・・・。
- nnnnn
2.0点
勝手な判断でダリオアルジェント、或いはヒッチコック的な殺戮のワンシーンを匂わせてるな。。と思いきや、おや?待てど暮らせど…。結局最後まで匂わすだけ匂わせといて寝そうになったところでびっくりして起きる。あっ以前も全く同じ事があった事思い出しましたw
- フミ
2.0点
凄い睡魔に襲われた。映画観ただけではタイトル通りになる! 監督としては凄い!
- nn1********
5.0点
異端児パゾリーニ生誕100年記念4Kスキャン版。 『アポロンの地獄』(67)『豚小屋』(69)『王女メディア』(69)は初公開時に観られた北海道の田舎でも、本作は上映がなくて、50年後の嬉しい初鑑賞となった。 全篇に共産主義志向と神への目配せを感じる、壮大なメタファーの如き作品だ。あるブルジョワの屋敷に、正体不明の青年(テレンス・スタンプ)がやってくる。 彼の魅力に家族全員が虜になり、メイド、息子、母親(シルバーナ・マンガーノ)、娘(アンヌ・ヴィアゼムスキー)ばかりか父親までが彼と関係をもつ。 彼が去った後、残った家族の面々に奇妙な‘現象’が起きる…。 今見て正解、昔なら監督が意図したことの半分も理解できなかっただろう。 卑猥(特に、母親と娘の容姿は他の映画で見る以上にいやらしい)なのに、映像がやたら美しくて驚嘆させられた。 70年度キネマ旬報外国映画第6位。 同年公開された『王女メディア』が同7位。 1975年、『ソドムの市』完成直後に暴行され亡くなったが、この前後数年間が監督にとっては黄金期であった。
- りゃんひさ
4.0点
ネタバレパゾリーニ監督作品の極めつけ
このレビューにはネタバレが含まれています。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ヴェネチア国際映画祭第29回