刑事(デカ)
おおぶね
3.0点
娘の留学先のレポートを読むと、アメリカが同性愛者にやさしい社会だと書かれていた。 なるほど、大学にはいっぱいいそうで、みんな普通にしているみたいだ。 いつ頃から描かれるか調べると、欧米では 真夜中のカーボーイ(1969年、アメリカ) 真夜中のパーティ(1970年、アメリカ) ベニスに死す(1971年、イタリア、ルキノ・ヴィスコンティ監督、ダーク・ボガード出演) ロッキー・ホラー・ショー(1975) とあった。 この映画は1968年だから一番早いことになる。 ただし、『真夜中のパーティ』は68年にはオフブロードウェイの芝居となっていた。 文芸坐で日本の上映が最後になるというので観に行ったのを覚えている。 でも、映画としてはほとんど初だ。 まだ、偏見も残っている映画で、褒められた映画ではない。 アメリカで上映できるのかしら。 そうそう、入ったばかりなのに、出世したい、という刑事が信じられない。 仕事を覚えろよ、と言いたくなる。 リー・レミックの眼が不気味で、そうか、黒目じゃないとどこを見ているのかわからないんだと気づいた。 こんなきれいなニンフォマニアは大歓迎だ。 いいじゃないの、浮気させてあげれば。独占することもなかろう。 何よりも、若い頃のジャクリーン・ビセットが見られる点でいい映画だ。 ボーイッシュだったんだなと思う。 『アメリカの夜』の頃は女、女しているけど、やっぱり、若いってすばらしい。
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