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男はつらいよ 寅次郎の告白

ムービークリニック

3.0

ほし みっつ

男はつらいよ映画版44作目 満男シリーズ第3弾 今回もメインは、マドンナのいずみちゃんの行動に振り回される満男。 その奮闘に寅さんが要所要所で助け船を出す流れ。 このシリーズは、もう寅さんは脇役という雰囲気で、物語に絡んでくることは期待できないという、私含めてファンの諦めが滲み出そう。 しかし今回はその声に監督が、少し応えねばならぬと感じたか。若干寅さんも今までの王道パターンを見せようという気合いと努力が見られる。 でもさすがにこの時期の渥美清さんは無理できないか。 ここ数回は寅さんは、ひとまわり小さく見え元気がなく、おとなしく。 いつもの破天荒さと猪突猛進的勘違いなども、すぐに惚れる行動もすでになくなりつつあって、もう主人公の設定が変更された感が強い。 でも今回。 くるまやでのタコ社長との取っ組み合いが久しぶりに見れた。寅次郎のアリア(語りによる一人芝居ね)が数度饒舌に行われた。またテキ屋商売も今までより長く見せたり、リーゼントあんちゃんバイトとの掛け合いも見せた。 そして、久しぶりの寅さん恋愛模様も。 しかし今回もまったく寅さんには恋愛感情がなく。相手に迫られても困った感が溢れ出す。 満男は、いい雰囲気になるとすぐ逃げると分析していた。たしかにその通り。東京に帰ってこの話を教えたさくらは静かに涙。 この涙は、いつものことだがどうしてうまくいかないんだろ、という残念感と寅さんの尻込みする性格を嘆いての涙ととれる。 しかし、今回は寅さんはこの相手には、過去に別の人と結婚した時点での諦めと、吹っ切れてる自分があって、その気にはならなかったとも言える。 旦那が死んだから、次は寅さん。という彼女のズルさも見えないことはない。そこを寅さんは感じ取ってるんだろう。 監督がもう寅さんには惚れた振られたというのは歳的にしんどいでしょ。という考えもあり、マドンナありで惚れてあり、振られあり、はもう期待してはいけない。 今回のようなわざとらしい?恋愛模様は、やめ時であると考える。 まだまだこれからも、感情の起伏が激しく行動が抑えられない、いずみちゃんをメインにやっていくのだろうか。 最終作別にしてあと5作。満男シリーズはどうなるのか。 ちょいとお腹いっぱいになりつつある。 もう寅さん映画はアップアップしてるようにも感じる。(ただしこの時点での感想。あとはまだ観てないので悪しからず)

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