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ミンボーの女 (1992)

監督
伊丹十三
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3.86 / 評価:230件

不審死で亡くなった伊丹十三

  • yuk***** さん
  • 2019年11月7日 19時45分
  • 閲覧数 3947
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

あの不審死を遂げた伊丹十三の名作だ。さすがに、次回作と噂されていた『創価学会と後藤組の関係』という題材は、政治の絡みもあり、アウトだったのだろう。伊丹十三は暗殺対象としてマークされるほど、世間に影響を与える映画監督であった。

これは、役者、演技、演出、音楽、題材、セリフ、全てにおいて完璧。本当に素晴らしい名作で、暴力団と普通のサラリーマンとの戦いが、生き生きとコミカルに描かれている。最後は普通のサラリーマンたちが勝利に終わる結末が、なんとも爽快である。

今までのヤクザ映画というと『ヤクザには勝てない・ヤクザはカッコいい』とかいう、庶民が敗北する作品ばかりであったが、そうした映画を全て覆す、庶民の勝利を描く爽快な作品となっている。伊丹十三らしい見事な作品である。

伊丹十三について調べてみたら、この方、産業デザイナーなのですね。文字にこだわりがあり、レタリングデザイナーとしても沢山の作品を残した日本有数な存在だったとか。

当時は洋画ばかり人気を占める中、伊丹十三の作品は人気を飛ばしていた中、突然、マンションから飛び降り自殺、しかも、遺書がワープロ。書き文字には人一倍の愛着とこだわりを持っていたことから、遺書が手書きでなくワープロで打たれていた点が不自然とされたようで、今、改めて聞いてみても不審死でしかなく、コナン君や金田一少年なら、他殺だと言うだろう。

また、死の5日前まで医療廃棄物問題の取材も続けていており、飛び降り自殺はその直後のことであり、自殺直前の様子との不自然さから、その「自殺」には強い疑惑が持たれ続けている。

ジェイク・エーデルスタインの著書によれば、伊丹は当時後藤組と創価学会の関係を題材にした映画の企画を進めており、その関係による、他殺でないかという話もある。

また大島渚や立川談志など古くから伊丹十三を知る人物も、警察が死因を「自殺」と断定した後も「不倫報道ぐらいのことで、あいつは自殺しない」「飛び降り自殺は絶対に選ばない」と。

そんな話を聞いていると、創価学会とヤクザの関係を題材にしたその映画、観てみたかったと惜しまれてならない。

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