おろしや国酔夢譚
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(19件)

勇敢17.0%切ない17.0%悲しい13.2%泣ける9.4%絶望的9.4%

  • きー

    5.0

    ネタバレ昔こんな人がいたのか…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mor********

    3.0

    実話を元にしているが故に…

    大黒屋光太夫の実話を元にした、井上靖の小説が原作。 10年近い漂流生活を2時間程度の映画にまとめているせいで、全体的に駆け足でストーリーが進んでしまい、ドキュメンタリー映画のような感じ。 大黒屋光太夫やその仲間達の生涯について、ある程度知識のある人でないと、一度観ただけでは話が入ってこないと思われる。 もう少し部分的に絞って描いた方が良かったのではないかと思える作品。

  • 山浦国見

    3.0

    なぜ

    江戸城が姫路城なんだ?四十七人の刺客の時もそうだったが。 全体的に見てロシア寄りに作られており、日本はラストにチョロッと出てくるだけ。 これだけの壮大なストーリーならば、三時間くらい掛けて丁寧に作って欲しかった。 漂流から島での生活に一時間、ロシアでの生活一時間、日本での生活一時間という風に。 緒形拳は、この手の役は相変わらず上手いですね。

  • とみいじょん

    4.0

    どこで生き、どう死ぬのか

    望まぬ体験を強いられた人々。  「帰りたい」でも「こんなに年月が経ってしまっているのに、待っていてくれるのか」。  もしかしたらの未来より今の選択。  死後、野ざらしになる恐怖。ちゃんと埋葬されたい。キリスト教国ではキリスト教者以外は教会で受け入れてくれずに野ざらしになる。キリスト教者となれば、祖国では弾圧の対象となる時代。とはいえ生きて祖国に帰れる保証もない。究極の選択。  それでも忘れられない故国。仲間の願い。  皆で帰ろう。その想いが命を支えるも、月日が経つにつれて様々な想いが交錯する。  そんな物狂おしいほどの想いが切ない。 一介の商人が、国の最高権力者に会う。直訴。当時の日本で行ったら死罪に充当する行為。それでものこの思い。この封建社会の中で、それが叶う、それ自体が奇跡。台詞で語られるように、大黒屋の人格が周りの人を動かして為し得たこと。  と、頭では考えるが、映画の中では、苦労は語られるが、スムーズにことが進む印象が強くて、そこが★一つ減。でも、かかった年数を考えれば、ものすごい苦労があったのだろう。 海のこと、船のこと、外交、法律を知らぬ身には、勝手に船を作って帰っちゃえばいいじゃないという想いもぬぐえないが、そうもいかないのだろう。(映画ではそのあたりの説明は全くない。他の方には自明のことなんだろうと自分の無知を思い知る) 日本の引き取りも、史実に基づいているのだろうが、海岸で役人が数人いるだけで、「え?これだけ?」とゾンザイな扱いに見えた。だって、鎖国している日本にとったら、元寇が襲ってくるようなことでしょう?その後のペリー艦隊に対する対応と比べると、あれ?という感じ。 原作未読。あの井上靖さんの作品。かなり端折って映画化されたらしい。 それでも、役者の迫真迫る演技には胸を打たれる。芸達者と名高い人々をこれだけ揃えている映画としても見どころある。  特に、緒形さんは、背筋も凍るような極悪人から、この映画のような人を魅了してやまない実直な人物まで演じきり、改めてすごい役者だと鳥肌がたつ。 そして、映像は迫力満載。これも、これだけでも見もの。 大黒屋光太夫。その生涯は色々な人の心を惹きつけ、井上靖さん以外の小説もあると聞く。  映画のキャッチコピーは「ロシアで見たことは夢だったのかー」「鎖国の世に世界と出会った男がいたー大黒屋光太夫」「壮大な時空の中で男達は何を見たのか」  映画では光太夫と生死を共にした仲間との顛末に心を揺さぶられるが、光太夫は回船(運輸船)の船頭親方でもあるからか、元々の性格からか、好奇心が強く、希望を捨てない。おろしやで見たこと学んだことを日本に持ち帰って、皆に知らせたい、役立たせたい。そんな思いにも溢れている。  そんな大黒屋の想いに対する、異国での人々の温情。故国での政府の非情。やるせない。 1989年に冷戦の終結が宣言され、1991年にソ連が崩壊したとはいえ、昭和世代にはソ連はとっても遠い国。  その、ソ連・ロシアでのロケ。まだ見ぬ憧れをかきたてられる歴史ロマン。 驚きと共に、その国民性にワクワクしながら鑑賞。 こんな風に、お互い利権・思惑はありつつも、こんな風に交流で来ていたら、戦争なんて起こらないのになあ。 ロシアの温かい人情・雄大で猛威をふるう自然。 シベリア鉄道でユーラシア大陸で駆け抜けたくなった。 自然を甘く見たらいけないと、肝に銘じつつ。

  • kih********

    4.0

    『酔夢譚』に終わらせてはいけない外交史。

     知名度は落ちるが、同じ「漂流 → 異国 → 帰国 → 海外情報源」という外交史上の役割において、ジョン万次郎の大先輩に当たる。時代の僅かな差と相手国の違いによって、活動には大きな違いが有りはする。(実際のご両人は帰国後は大切に扱われてはいる。)  江戸期(特に幕末期)における日・露関係がこれで大分鮮明に分かって来た。吉田松陰が国内遊学で東北に足を延ばし沿岸部をしつこく視察したのも、ロシア船航行の実態を知るためだったのだろう。長州にも我が玄界灘にさえも遠見番所が残っているのも、ロシア船監視だったのだろう。何もアメリカのペリーがいきなり鎖国を開いたのではない。日露関係において、すでに国際通商術(少なくとも、国際情報戦)は活発だったのだ。それは地球儀上での両国の位置関係を見ても至極当然のことであった。  残念なことに、隣国との関係が一番険悪になる。先人たちの苦労話が緊張関係を解すきっかけになればいいのだが。決して『酔夢譚』ではない、現実味のあるいい歴史映画だ。

スタッフ・キャスト

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緒形拳大黒屋光太夫
三谷昇九右衛門
ユーリー・サローミンベスボロドコ伯爵
マリナ・ヴラディエカテリーナ二世
江守徹松平定信

基本情報


タイトル
おろしや国酔夢譚

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル