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おろしや国酔夢譚 (1992)

監督
佐藤純彌
  • みたいムービー 17
  • みたログ 212

3.34 / 評価:64件

物足りないけど、多くの人に見てほしい

  • ame_yachi さん
  • 2012年10月9日 18時54分
  • 閲覧数 1710
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

江戸時代の漂流民は、本来なら歴史に名を残すことなど無かったはずの人々。そんなごく普通の日本人が思いがけず流れ着いた外国でどんな風に生きたか、その懸命なドラマに心打たれます。

映画は正直なところ良い出来とは言えないです。というのも、大黒屋光太夫の波乱に満ちた10年間を描くのに2時間は短すぎる。8ヶ月間の漂流、4年に及ぶアムチトカ島での過酷な生活、何ヶ月にも及ぶ厳寒の旅が数分で終わってしまうのは勿体なかった。人間関係についても、長年帰国を望みながら果たせない乗組員の焦燥、キリロ・ラックスマンとの友情など、あの程度の時間とエピソードでは伝わりにくかったと思います。

しかし光太夫の足跡を辿るダイジェストとしては良くできていて、漂流の際たまたま積んでいた畳表を帆にするところなどが(ほんの一瞬!)正確に再現されているのは興味深いです。きらびやかな宮殿でエカテリーナ女帝に拝謁するシーンは史実と思うと一層痺れます。教養あふれ人望厚かったという光太夫のイメージに緒方拳はピッタリ。沖田浩之も改めて見ると良い役者でしたね。

自分は鈴鹿市の光太夫記念館にも行ったほどこの漂流譚が好きなので、☆も少々甘めです。この映画の原作は井上靖の小説ですが、磯吉の手記などを追加資料とした吉村昭著「大黒屋光太夫」もオススメです。

詳細評価

物語
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音楽

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