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死んでもいい (1992)

監督
石井隆
  • みたいムービー 17
  • みたログ 177

3.96 / 評価:46件

男女3人の修羅場が静かになるとき

  • T-800 さん
  • 2007年7月8日 8時27分
  • 閲覧数 1270
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

一場面見ただけで目が離せなくなる映画がある。

もちろんストーリーというのは大事だが

それだけではこちらの脳が飽きる。

たいがい目が離せなくなるのは、俳優の目の力であったり

うまく言いまわすセリフの、微妙な発音が気になったり

ドキッとするような演技が見え隠れするようなときか。



『魔界転生』で槍の名手・宝蔵院胤瞬を演じて

女を殺して喰らった室田日出男は昔からのおなじみ。

ドラマ「まつりばやしが聞える」はショーケンやいしだあゆみらととも

に良かった。

それがここでは女房が浮気して泣いてしまう気のいい男を演じている。



ドラマ『男女7人夏物語』で明石家さんまの胸に

くちべにを塗りつけたシーンが最高だった大竹しのぶ。

ここでは翻弄されつつ翻弄するという実に一般的な女を演じる。



永瀬は、これが一番いいのではないか。

カップヌードルを突き出しては、面白いやつだし

『誘拐』では渡のアニキの味方してくれて、泣いてくれてありがとう。



映画はちょっとしたスプラッターになっていく。

この映画のおかげでホテルのシャワーカーテンが怖い。

開けると若い男がスパナを振り下ろしてくるからだ。

音たててユニットバスの天井に血がしぶく。

人間簡単には死にはしない。

グゥグゥおめきながら、我が血に染まりながら

現実と向きあいながら「なぜ」と問いかけ

殴られ、絞められ、転倒してとうとう死ぬ。

半裸の男女3人の修羅場が静かになるとき

ゆっくりとホテルが揺れる。

地震が場の空気をすーっと入れ替えてしまう。

後日、安宿で若い間男としたたかな女は、ふたり、一息ついて

その頬には薄い笑みさえ浮かべている・・・。



真面目な人にはどう見えるんだろうか。

これが理解出来る人は『マグノリア』が理解出来るだろう。

あり得る、そう、あり得るのだ。

この世はなんでも起こり得る。

シャワーカーテンや布地が下がってるところは避けて通るに越したこと

はない。



それにしても

キューッと吸い込むような魅力の大竹のような女に

勝手に惚れたヤツらが悪いというべきか。

くわばらくわばら。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
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