香川京子のベスト名演。
- エル・オレンス さん
- 2020年4月8日 17時39分
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- 総合評価
まさか「まあだだよ」ってこういう意味だったとは(笑)
評価が異常に低いですが、これは黒澤にしてはって事ですよね。邦画全体で見れば申し分ない秀作だと思います。
特にストーリーに起伏は無いし(先生が異様に慕われる理由も説明不足?)、黒澤独特のカメラワークや構図によるダイナミックさもあまり見られないものの、先生の話や彼を囲む雰囲気が終始とても心地良く、最後まで楽しめました。特にラストの夢の演出(エンドロールの入り方)は、他の誰にも真似できない素晴らしさです。
全盛期の勢いは確かに失われていますが、自分は、巨匠の遺作が本作で良かったと心から思えます。
そして配役に関しては、松村達雄の好演ぶりはもちろん良かったですが、何より香川京子!『天国と地獄』(1963)といい、本作と言い、この女優さんは、夫を静かに陰で支えながら、いざという時に芯の強さを見せる女房役が本当によくハマります。松村や彼の周囲に対して見せる表情や仕草、台詞すべての合間の取り方が絶妙で素晴らしく、最優秀助演女優賞も納得の名演です!
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