二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(10件)

切ない40.0%知的20.0%不思議13.3%笑える13.3%ファンタジー6.7%

  • le_********

    3.0

    意味という味を盛り込めなかった平熱作品

    監督・脚本:橋口亮輔、撮影:戸澤潤一、照明:桜井雅章、編集:松尾浩、録音:臼井勝、音楽:篠崎耕平、磯野晃、村山竜二、主演:袴田吉彦、遠藤雅、1993年、114分、第6回PFF(Pia Film Festival)スカラシップ作品。 原題は「二十歳」でなく「二十才(はたち)」となっている。 都内の大学に通う島森樹(たつる、袴田吉彦)は、夜になると、新宿二丁目の売り専バーでボーイのアルバイトをしている。店の二階にあるボーイのたまり場には数人のボーイが待機している、その中の宮島信一郎(信、遠藤雅)は、密かに、たつるに好意をもっていた。・・・・・・ ゲイでもある監督の橋口亮輔のデビュー作品であるが、映画としては、この次の作品となる『渚のシンドバッド』(1995年)のほうを評価したい。 たつるを中心に、たつるに好意をもつ先輩女子・頼子(片岡礼子)や、信の周辺の仲間や信に好意を寄せる女子らの姿も描いており、大人として登場するのは、頼子の両親や売り専バーの店長や店の客などわずかである。 明らかに、二十歳前後の若者の生態や心の迷いに焦点を当てているのは確かであるが、監督の意図するところがはっきりせず、感情移入もままならず、観終わってからも特に感情が動くこともない。後味がわるいというのではなく、味がしないのである。「ああ、そういう存在感を現わしたかったのか」というだけであって、これでは「ハタチの平熱」だ。 この映画には、映画に不可欠のエンタメ性がない。雰囲気は伝わるにしても、雰囲気を感じ取ればいいというわけでもないだろう。脚本があってカメラがあってロケもしてさまざまな時刻を切り取りながら、ほとんどこれだけの作品しかつくれないのは、ひとえに監督が力量不足だからであろう。この初監督映画をつくるまでに、この監督は、映画を観てきているのか。映画そのものを好きなのか。撮ることが好きなのか。 ドラマの前提となるゲイの少年や売り専を出してきたことも、どんな効果を狙ったのかはっきりせず、意味不明である。 ラストの長回しも、雰囲気のなかで袴田を泣かせるためにとられた手段としかみられず、臨場感を徹底させるという長回しの目的とは別だ。 しかし、なぜか嫌いにはなれない映画だ。

  • WXYは知ってても、それだけじゃ

    3.0

    ハカマ

    ゲイの客だった男、娘は先輩だった。その娘と男、母親の一家とで食卓を囲む。 事情を知らずにはしゃぐ母娘、そこの気まずさは極値。食事が喉を通らない訳だ。 それ以外のさや当てシーンは付け足しの様なもの。

  • おおぶね

    4.0

    草食系男子の先祖?

     「微熱」というのが微笑ましい。確かに二十歳前後というのは訳が分からなくて、微熱にずっとかかっているようなものだ。最高に笑えるシーンがあるのだが、ネタバレになるので書かない。  今の草食系男子というのはこんなふうなのかもしれない。  クイアな男子は見るべし。

  • hai********

    4.0

    ゲイ映画と言うより青春映画の良作として

     上野の「世界傑作劇場」でかかるゲイムービーは以前からあるけれど、商業邦画としてゲイを正面から描いた青春映画は初めてだったのではないだろうか。 橋口亮輔監督はたしか30歳そこそこでこの映画を撮り、その評価で有名になった。この後「渚のシンドバッド 」「ハッシュ! 」でも商業邦画としてゲイを描く。  倦厭せずに、レンタルショップで見かけたら、まずは一見して欲しい。男女問わず、あなたが若い方ならば、鑑賞前と鑑賞後では、ちょっとだけだが、世界が違ってみえると思う。そして、この映画が興味本位にゲイを描いた映画ではなく、良質な青春映画であることを了解していたただけると思う。多くの賞を獲得した映画だ。  主人公は、はっきり自分がゲイであると気がついてはいない。体を売っるバイトをしているのも、むしろ、てっとり早く金を稼ぎたかったのかもしれないし、自分探しをしたかったのかもしれない。彼は、この時期、バイセクシャルで、きっと30過ぎて、普通に結婚したのではないだろうか。だから「微熱」なのだろうと思う。  むしろゲイとかノンケとかいう前に、主人公は若い時に特有の、あの孤独感を持ち、そして孤立している。そんな自分をそれほど苦と感じているのでもなく、結構、それなりにハードボイルドに生きていると思っている。  そんな普通の青年として主人公「樹」は描かれる。彼は、等身大の青春群像のひとりであって、特別な人ではない。もう15年ほども昔の映画だが、今、観ても「樹」は、私たちのそばにいそうなリアリティがある。  彼がはじめて「人間」という存在を意識するのは、はからずも彼が何気に立ち入ったゲイの世界。ややこしく、いざこざだらけの人。この滅法面倒な人の関係性に、青春時代の一時、「樹」は奔騰されることになるのだ。「微熱」を出しながら、人間関係のややこししさに、少々病気になる。それは誰もが経験してきた青春の1コマだろう。  人間ドラマの描き方。この後の作品にも通じるが、橋口亮輔、いたく繊細なのだ。また、かの世界の風俗描写も克明に出てくるが、必要以上に熱くもなく、また醒めてもおらず、卑下も過剰な自尊心も露にせず淡々と描かれていく。脇に配置された登場人物も、よく作りこんであると思う。    ゲイという世界をそれだけにとじこめず、普遍的なテーマに変換し、青春群像劇に仕立てたことが成功した理由なんだろうと思う。  話は別だが高橋伴明監督がこの映画の後「愛の新世界」を撮ってたいへん評価された。「愛の新世界」は昼は女優の卵、夜はバイトの若いSM嬢を鈴木砂羽が好演する。両作ともいわゆる「風俗」を描きながら、興味本位に走らず、結構サバサバしたタッチが似ていて私は好きな映画だ。  映画評論家で私の敬愛する淀川長治さんは、本作の橋口亮輔と北野武をことあるたびにプッシュしておられた。元気のない邦画に新風を起こせる監督として、両名に期待していたのだろう。  余談だが、淀川さんはゲイ映画には特段に詳しかった。「太陽がいっぱい」のトムとフィリップはゲイ関係にある、などとディティルを分析しながら書いておられたのを思い出す。  私ごとだが、若いころ、同僚がカミングアウトし、その場に立ち会っていた。でも、この映画を観ていたおかげで、茶化すことなく、彼の切ない思いをなんとなくだが理解できたように記憶している。

  • 石井隼人

    4.0

    ゲイもの!?とあなどるなかれ

    監督自身の体験が色濃く出ているという、ほぼ自伝的作品。 自分というものをイマイチ見つけることのできない青年の話。 すごく切なくなったのを覚えています。

スタッフ・キャスト

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袴田吉彦島森樹
片岡礼子鈴木頼子
遠藤雅宮島信一郎
山田純世あつみ
佐藤恒治マスター
原田文明川久保
草野康太タカシ
大河内浩客の男
石田太郎頼子の父
入江若葉頼子の母

基本情報


タイトル
二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル