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棒の哀しみ

棒の哀しみ

R15+121

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3.0

ネタバレ奥田瑛二の独白、居場所のない焦燥的空気。

奥田瑛二は割と好きな俳優だ・・・ 雰囲気俳優として。 この映画でも2人のチンピラに絡まれる拳闘シーンがあるが(笑) 喧嘩した事がないのが丸ワカリでw ヘタレなケンカさばきで 誰か指導する人間いなかったのかな〜 と思いながら見てしまった・・・www ただ しゃべらせない やたらに動かさなければw 良い置き者俳優だと思う。 その奥田も相まって 最近急激に気になり出した神代辰巳監督の作品という事で 公開当時、鼻に酸素チューブをしながらの痛々しい監督現場をしていたのを未だに覚えている監督晩年作を運良く観る事ができる機会があったので鑑賞。 奥田瑛二の独り言がやたらにうっとうしい作品だな・・・ と最初思ったのだが 映画鑑賞後、いろいろ考えたのが これって 心を開くべき相手が誰もいない、 社会に居場所がない、 男の物語なのかな、 と それを表すための 空気感を演出するための 観ている観客をも 想起的余白を拒否し イライラさせてしまう 焦燥的空気 それを出したかった、ための 神代の演出だったのかな、と そう考えると これって 設定はヤクザではあるが 一般サラリーマンにも設定は置き換えられるように思う 刺された傷に無用に興奮する愛人の冗長なエピソードだったり(ここら辺は同監督作の噛む女(未見)にも通じる痛みに無用に反応する女にこだわって描いていた時期に撮られた作品だったからか) 不要なエピソードもあるが 哀川翔と水槽をはさんでしゃべる奥田の狂気 だったり 組長、幹部が並列に画面に向かって、まるで集合写真のように並ぶ不気味な絵だったり 良いシーンもあった。 最後 舎弟の哀川からタバコに火をつけられる のと同時に 白竜からもタバコに火をつけられる 奥田 そのとき映画全編しゃべり続けていた奥田が 無言でタバコをゆっくり燻らせる・・・ 焦燥から解放され “安住” を手に入れた男の瞬間だ 神代辰巳・・・ 恐るべし。

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