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愛の新世界 (1994)

監督
高橋伴明
  • みたいムービー 49
  • みたログ 168

3.67 / 評価:51件

【1994年】世紀末前夜のポジフィルム

  • シネマネキ さん
  • 2015年10月17日 23時05分
  • 閲覧数 1972
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

超久しぶりのレビュー投稿。
いや~、20年前かぁ~。
この作品94年公開ということだけど、ブルセラブームがあり、
それまではアイドルオタクのアイテムだったカメラ(写真機)を
みんな持ち始めたりといった、
女性主導の90年代後半の文化状況を予見できている。
今観返してみると、コンセプト含め、
時代の空気感を的確にとらえていて感心してしまう。

作品を通して主演・鈴木砂羽さんの独壇場ではあるけれど、
いまや説明不要の大人計画の面々や
哀川翔さん、Mr.プロジェクトX・田口トモロヲさん、
そして…亡くなられた萩原流行さんetc……。
その後の芝居・映像業界のキーとなった一作品として見れる。
他の出演者もブレイク前夜なせいか、
作品全編にわたってエネルギッシュで明るいミライを感じる。

……でもね、俺だけじゃなく、みんな知ってるよね。
90年代後半って、この作品で描かれたような
「きっとすごく面白いことが待っている」ってだけじゃあなかった。
本当のところ、ラストで準備していた次の『祭り』は結構殺伐としててさ。
渋谷のセンター街なんてピリピリしていて、
いつトラブルに巻き込まれるかわかんない。
夜、気軽に歩けるような感じじゃなかった時期。
女子高生がパンツ売って、
その尻をいい大人が追っかけて、
そのおっさん達がオヤジ狩りにあって……
手放しに「ハッピー」なんて呼べない「新世界」、
この作品が提示しているモノが
まるっきりネガ焼きされたようなことだってたくさんあった。

だから、この作品はポジフィルム。
ジャスト94年特有の、この瞬間にだけ写せた、
「こうあってほしい現実」
「こうあってほしい未来」
の青写真のようなものに見えて……
俺はなんだか泣きそうになりました。

エロ多めな分だけ、敷居はちょい高いけど、
女性が見た方がもっとグッとくるよね、きっと。

詳細評価

物語
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