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遥かな時代の階段を (1995)

監督
林海象
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3.84 / 評価:37件

横浜日劇のあった大岡川

  • sak***** さん
  • 2013年5月13日 0時12分
  • 閲覧数 1441
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

3作品を横浜日劇でみた。
プロット自体が微妙に恥ずかしいとこもあり、多少残念なとこもあるが、この第2作目はあっぱれな娯楽映画だったとは思う。

戦後野毛地区のあらましを下敷きにしており、いずれ解体される戦後の建築物を記録する意図もあって作られた作品なので、「濱マイク」映画3部作の中でも最も意義があり、またそれだけに横浜の残存建築物のいいとこどり映画だ。

「白い男」のモチーフは実在したテキヤ系組織・飴徳一家二代目組長で「野毛マーケット」を開いた肥後盛造という人物がモチーフとなっている。
物語も「闇の時代」に焦点を当てている。

実際に、この映画の意図する通り、横浜日劇は解体されて大岡川沿いの違法風俗店も摘発された。
時代にそぐわないものや、また「闇」を必要以上に排斥する現代社会では自然とそうなる。

その中でも残存してもよい戦後横浜の象徴が「横浜日劇」だった。
劇中に出てくる代官坂の「クリフサイド」や根岸森林公園の1等観覧席跡も、もういずれなくなっていく運命にある。映画・ダンス・競馬などは娯楽の象徴で、「闇」をまとった存在でもあるが、戦後の野毛地区がどれだけ寂しい男のグチを聴いてくれたり、映画にダンスも一寸の光を与えてくれたかを、人は簡単に忘れ去る。

この映画はそんないともあっさりと忘れ去られ塵や瓦礫になる「人やモノ」を静かにみつめた映画でもある。
ストーリー的にも、そこをいちばん評価したい映画。

杉本哲太の「赤い男」は迫力満点でとにかくコワい!!
また「水の音」という山本京子のエンディング曲も非常に印象的でイイ歌だ。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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