音楽だけは良い
- ストラクチュラルブルー さん
- 2021年1月11日 8時50分
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おばちゃんコーラスの、和風で気味の悪い芸術的なテーマ音楽だけは素晴らしい。これに対し映像は負けている。
原作はぶっちゃけて行ってしまえば、ニューロマンサーや
ブレードランナーのアイデアをパクっただけの独創性皆無の作品。
しかも、作者に整合性のある面白いストーリーや演出をする能力のない、単に絵のうまいだけの人の漫画であるため、山も意味もオチもない、独りよがりな同人誌のような意味不明作品なのだが、抜群に絵が上手くて、美少女やSFメカ、背景建物描写が秀逸なため、商品としてギリギリ成立している。
本作品は、原作の唯一の取り柄である、美少女描写、カッコいいSFメカデザイン描写を放棄している。原作は行ってしまえば雰囲気だけのSFイラスト集のような欠陥作品で、ちゃんとストーリーを読み込んで評価できない作品である。
おそらく原作を最後まで、ちゃんと読んだ人は少ないのでは?意味不明で独りよがりな、難解な独り言を喋ってるだけキャラ達に何一つ感情移入はできない。
漫画のような形態をした、実質的にSFポエム画像集でしかないからだが。
押井はこんな問題作を素材として、ちゃんとした整合性のあるSFアニメとして再構成させただけであるが、押井には元よりこのようなSFサイバーパンク作品の大家の印象はない。どちらかというと、パトレイバーやうる星やつらのような大衆的な、場末で焼き魚焼いてる感覚の作家の印象が強い。
そのような古臭い大衆感覚の強い作家であるため、サイバーパンクの映像表現としては古臭くてアナログ感覚が強めである。
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