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Shall we ダンス? (1996)

監督
周防正行
  • みたいムービー 102
  • みたログ 4,111

4.02 / 評価:817件

優雅で大胆☆ダンスに共通した映画スタイル

  • Kurosawapapa さん
  • 2011年4月28日 13時27分
  • 閲覧数 1205
  • 役立ち度 24
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画の冒頭に出てくるゴージャスな舞踏会場は、
社交ダンスの聖地として知られる、イギリス、ブラックプールのタワー・ボールルーム。

ボールルーム(ballroom)とは舞踏室の意味ですが、
当時日本に舞踏室が無かった為に、「社交」と当て字されて、ボールルームダンスを「社交ダンス」と呼ぶようになったそう。


タワー・ボールルームで披露されるダンスは、ワンシーン・ワンロングカットで撮影。

沢山の人が遊園地のコーヒーカップのように回る優雅なダンスは、クレーンを移動させながらの俯瞰撮影が臨場感を増幅。
自分も踊っているかのような絶妙なカメラワークが展開されていました。

また、リズミカルなダンスシーンだけではなく、一人窓辺に佇むシーンや、さり気ない会話など、
ストーリーも減り張りをつけながら、 “クイック・スロー、クイック・スロー” で進行していきます。


真面目一筋で、昇進、結婚、マイホームと順調な人生を歩んできた中年サラリーマンの杉山正平(役所広司)。

そんな彼のポッカリ空いてしまった心に、パズルのようにピタッ、とハマったのが社交ダンスだった、という物語。

電車での通勤帰り、窓辺に立つ美しい女性に惹かれて、ダンスを始めるのは、
下心とは言いにくい、どこかメルヘンタッチな美しさ。

いい年こいて、やっぱり恥ずかしい気持ちがあったり、どこか風当たりを感じたり、
それでも渇いた心を癒したい、、、
そんな中年サラリーマンの心境が、上手く表現されています。

しかし、浮気は浮気。
あっ、本気か(笑)

浮世を離れ、ちょっと恋を夢みる、男のささやかなロマンのようなものが、心くすぐるスパイスとなり、
夫婦の微妙な心のスレ違いと、最後は、家族の再生を見事に表現。



そして、周りの面々の個性が光りました。

*本作で初めて映画出演した草刈民代さんは、前半、無愛想なダンスの先生を演じますが、
素人っぽさが功を奏した感じがします。

*竹中直人はベタな演技で笑いを誘いますが、
ダンスの世界では、リアルとして、これもありでしょう。

ダンスは熱いのですがどこか情けなく、見る側の情をそそるラテン人青木、
なかなか良かった。

*口の悪い豊子さん(渡辺えり子)にも、その裏には必死に歯を食いしばる母の姿があったり、
亡くなった旦那とのくだりも、ささやかな感動を呼び起こします。


関西弁の服部さんも、 眼鏡を曇らせて踊る田中君も、
脇を固めるキャラクターは、皆、不器用だったり、心に隠し持っているコンプレックスがあったり、、、

そんな人々が、必死に頑張る姿には、やはり心打たれてしまいます。



・ノスタルジックな、ダンスホールのセピアカラー
・ギクシャクした人間関係も吹き飛ばしてしまう、たま子先生の笑顔
・そして、名曲 「Save The Last Dance For Me」

すべて、良かった!

必死に練習したであろう俳優の皆さんに、拍手! という感じでしたね☆

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 切ない
  • かっこいい
  • コミカル
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