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トキワ荘の青春 (1996)

監督
市川準
  • みたいムービー 40
  • みたログ 343

2.94 / 評価:133件

共同生活の楽しさ。

  • tengu3711 さん
  • 2009年10月24日 14時51分
  • 閲覧数 746
  • 役立ち度 34
    • 総合評価
    • ★★★★★

日本人は、どんどん駄目になってゆく。

これは、昔、高校の日本史の徳田先生の口グセだった。

「君たちが、便利だと思っているのは、すべて幻想だ。ただ、毒されてるだけだ!」

こんな事を、毎時間言っていた徳田先生・・・今だったら、クレーム教師だな。

昔だったから、「変わりもん」で済んでいた。


で、この映画を観て、徳田のおやじを思い出した。

俺もガキの頃は、オヤジとオフクロと3人で、

扇橋にある「松葉荘」って、ちっぽけなアパートに住んでいた。

確か、小学校にあがるくらいまで、ソコにいた。

6畳一間の、ちっぽけな部屋。

そこで、親子三人、川の字になって寝てた。


俺が寝小便する度に、オヤジとオフクロは、夜中起きて大変だった。

便所も、キッチンも、共同の生活。風呂なんて無い。

なのに、マンションに引っ越してからの生活なんかより、よっぽど楽しかった。

三人で手をつないで行った銭湯。

日曜の朝、オヤジとオフクロの吸うタバコの煙でモウモウたる部屋に射す朝陽の美しさ。

酔っ払って暴れている住民、止めに入ってフッ飛ばされる人。


いつでも「人間」がむき出しだった。

「暴力」も「笑い」も、そこには同じ様に転がっていた。

「共同アパート」の生活は、俺にとっては懐かしい思い出だ。

そして、市川監督のこの映画を観た時も、

アノ頃の「むき出し」の生活が甦ってきた。


他人と他人が、共同でトイレやキッチンを使う生活。

ソレが、「不便」と思えるのは毒されてる証拠なのだと・・・先生は言っていた。

俺もそう思う。

だって、楽しかったもの・・・あの頃は・・・

モノは無くても、人がいた。

人と人とが、助け合って、寄り添って生きる「暮らし」があった。


「トキワ荘の青春」

日本人が、「便利」と言う名の下に、捨てて行った「何か」が、ココに在る。

日本人は、どんどん駄目になってゆく。

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