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宮澤賢治 -その愛- (1996)

監督
神山征二郎
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  • みたログ 58

3.62 / 評価:13件

等身大の宮沢賢治

  • 百兵映 さん
  • 2013年3月10日 12時33分
  • 閲覧数 849
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 いいですね。

 作品の芸術性や幻想性など(高尚過ぎて? 現実離れしていて?)で、ちょっと理解しにくい(取っ付き難い?)芸術家について、こういう伝記風の映画があるのは有り難いことです。
 その人生観・宗教信仰・芸術などを、思い入れ強く解説されると、尚更分からなくなることがあります。この映画のように、クールに(こういうのを“淡々と”という?)描写していただく方が近付きやすいです。

 この映画を見たかったのは、その案内に、賢治がチェロを弾いている画面が出されていたからです。彼が、自身セロ弾きであったことは分かっていたので、その演奏が聞けるものなら聞いてみたかったのでした。ほんの1分程度のワンシーンだけでしたが、これには身が震えました。
 通常より1オクターブ低い所で、ノンビブラートで、“家路”が奏でられていました。おそらく、レッスン途上ですから、失礼ながら、この程度だったのでしょう。この通りだったろうと理解できます。
 というのも、私もチェロを弾くからです。少しレッスンが進むと、音色にも奏法にも自己主張が出てきます。このシーンに再現されている賢治のセロは、全然ハッタリのない、清潔な演奏です。チェロ弾きにはチェロを通してお近づきになることができます。
 『セロ弾きのゴーシュ』も、これで分かったような気がします。ゴーシュは賢治だったのです。

 セロ弾きゴーシュと、いや、賢治のセロと二重奏ができたら良かったなぁ、などと思うのですが、いや、それは幻想ではなくて現実に可能ではないのか、などと思わせる映画でした。

詳細評価

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