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瀬戸内ムーンライト・セレナーデ (1997)

監督
篠田正浩
  • みたいムービー 9
  • みたログ 55

3.14 / 評価:14件

様々な想いを乗せて船は往く

  • yuk***** さん
  • 2009年2月8日 0時26分
  • 閲覧数 774
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

戦後の家族の風景や人々の姿を、ノスタルジーを煽る美しい映像と役者たちの演技のアンサンブルで一気に魅せてくれます

まず、家族の設定が素晴らしい
戦後、大きな変革を迎える時代に順応できない頑固な父親
家族を温かく見守る母
父親に反発し、自由を求める兄
そんな家族たちをまだ無垢な視線で見つめる弟・・・

そんな家族たちの旅が描かれます。船上で出逢う様々な人々は、それぞれの事情を抱え、それぞれの逆境に打ち勝とうとしている。端役の端役まで丁寧に描かれていて、すべての人の人生が愛おしく思われてきます。彼らはその当時確かにしっかりと生きていた。

役者陣にも魅了されます
この映画は岩下志麻さん目当てで観たのですが、やっぱり素晴らしいです。また惚れました。日本のお母さんを完璧に演じていました。細かい台詞回しや所作・・・凄すぎます
父親役の長塚京三さんも好演。頑固だけど、どこか優しさも持ったお父さんでした。時折見せる人間臭さも愛らしい
お兄ちゃんを演じた鳥羽潤さん。彼も好演でした。思春期の青年の感情の変化を巧く演じていました。戦後変化する日本=自由への憧憬
そのほか、高田純次さん、火野正平さん、羽田美智子さんなど・・・素晴らしい役者さんたちの演技を思う存分堪能することができました
誰に共感しても楽しめる一作です。そういう作品ってそうないんです。普通は主人公の視点であの人は正義、この人は悪・・・って決められてしまいますから

題名にもなっている「ムーンライト・セレナーデ」の音色。喧しくない程度に感動を盛り上げています

その他、映像、美術、衣装・・・全てにおいて抜かりがなく、篠田監督ならではの人間讃歌に仕上がっていました

非常に良質な映画です、未見の方は是非!

詳細評価

物語
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