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東京夜曲 (1997)

監督
市川準
  • みたいムービー 9
  • みたログ 83

3.16 / 評価:31件

煮え切らない監督の煮え切らない映画

  • achakick さん
  • 2010年3月2日 19時29分
  • 閲覧数 1285
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

68点


東京の上宿商店街、そこで商売をして暮らす若くはない男女、康一、久子、たみの三人の過去から日常に燻るものを切り取った映画。
現在進行形の恋愛じゃない、もう終わった恋愛事情が三人の中に生きてる。けど、三人には現在の生活がある。

そこに滲んでくるものを「たんたんと」描きたかったのだと思う。

でも、間もセリフもリアルなようでリアルじゃない。わざとくさいとゆうか、映画作法の一つとしての「リアル」感。
それに久子に惚れてて三人のことを聞きまわる若い男は、案内役のために用意された人物なんだけどちょっと役割が露骨で、装置じみてみえた。

テーマがテーマなんで比べてもしょうがないんだけど、「病院で死ぬということ」のほうが映画くささが抜けてて、より自然だったと思う。

子供や老人、商店街のガヤガヤした感じに川の静かな流れ。ここらへんのイメージが類型的で映画的工夫が誰かのモノマネにみえてしまい、正直言ってあまり素直に観ることができなかった。
自分は、市川準にはもっと勝手なやりかたを期待してるからかもしれない。

市川映画をみるたびに思うこと。
それはエンタメ映画にもアート映画にもなりきれない煮え切らなさ。
そこにイライラすることも多いけど、そここそが市川の個性なのかもとも思う。
「BUSU」「トニー滝谷」ではその半分な感じがかえって、効を奏していた。

この映画の場合は岡山に帰ったたみのラストシーンを、静止画にはじめて静止画で終わらすところとか、ちょっとした小さな演出がうまいと思わせるから、なんだかんだでまた市川の映画をみてしまう。

詳細評価

物語
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