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東京日和 (1997)

監督
竹中直人
  • みたいムービー 89
  • みたログ 537

3.98 / 評価:111件

アラーキーとヨーコの物語

  • 昭和ラッキー さん
  • 2009年9月25日 6時19分
  • 閲覧数 1619
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

あまりにも有名な、棺の中の花に囲まれた陽子夫人の最期の写真。

今でこそ、平気で遺体と写メ撮っておきましたみたいなヒト、結構見ますけど、
当時は賛否両論で、いろんな所で「それは道徳的にどうなのか?」とか「芸術の為なら何もかも許されるのか?」とか、なんかよくわからない論争に発展してるトコがありました。

写真家である彼が、愛する人の最期の姿を撮ることが、そんなにおかしな事だったのだろうか?と今は論争自体がヘンだったなあと思いますが、時代ってそういうものなのかもしれません。


そして、そんな論争とは関係なく、この写真は、アラーキー=エロチックな写真を撮る人としての認識しかなかった若き日の私にとって、それは殆ど衝撃ともいっていい、自己の浅はかさを突き付けられた事件でした。

あ、ちなみに上記の話の映画って訳ではありません。ややこしくて申し訳ないです。


竹中監督は物事の変換作業がバツグンに巧いのだと思う。
これは確かにアラーキーとヨーコ夫人の物語なのだが、写真家アラーキーの匂いがどこにもしない。

写真家である一人の男が、一人の女を愛した話なのだ。

巧いベースの作り方ってのがあるんだよね、映画ってものには。
事実とか、履歴をそのまま綴ればOKって訳じゃなく、どこがその濃さで、抽出すべきものなのかを、ものすごく考えて構成してからプロットをはめていく。

それをやらない演出家が最近、目茶目茶多く感じる。
感性だのなんだのいってるけど、時代劇とか見るとすぐボロが出てるのがわかる。

撮りゃいいってもんじゃない。撮るまでが大変なんだよ。

そういう意味で、これはちゃんとした準備を重ねて、愛の物語としての抽出を行った作品だと思うのです。

なんか語っちゃったけど、要はミポリンがカワイイっす!
隠せば隠すほど、女性ファンが増えた時代の彼女の美しさがそこにある。

あーでも、何も起こらない系映画が嫌いな人には向きません。念の為。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
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