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東京日和 (1997)

監督
竹中直人
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3.98 / 評価:111件

その後のティファニーのふたり

  • ホアホアール さん
  • 2007年9月19日 22時44分
  • 閲覧数 780
  • 役立ち度 30
    • 総合評価
    • ★★★★★

「ティファニーで朝食を」をお気レビのタリアさんのレビューに刺激され今年、再度見返した私ですが何故か今回見終わった後には、売れない小説家とエキセントリックな女性との恋を描いた作品、「ティファニー」のその後を思い図りしました。その後彼らはどうなるのか?と。

「ティファニー」を見返した今年から10年前、本作「東京日和」は公開当時、地元の映画館で鑑賞しました。監督は「無能の人」より監督デビューし、その後、映画を精力的に作り続けている、俳優でも名高い竹中直人さんです。

「東京日和」の主人公は売れない中年写真家の島津巳喜男(竹中直人)さんとエキセントリック(とっぴ)な奥さんのヨーコ(中山美穂)さんです。
このドラマの設定で、私は今年見返した「ティファニーで朝食を」の主人公のポール君とホリーさんを思い出してしまいました。「ティファニー」でもエキセントリックなホリーさんにポールさんは振り回されてばかりいましたが「東京日和」の巳喜男さんもヨーコさんの行動に振り回されながらも彼女を愛し続けるのです。「ティファニー」の二人はコールガールと売れない小説家という設定ですが「東京日和」の方は定収入のない写真家の夫、巳喜男さんのかわりに奥さんのヨーコさんが広告代理店に勤めて生活を支えています。
巳喜男さんとヨーコさんの関係は時には険悪で時には優しく、時には暖かいと思えば時には危うい、と言う不安定なものですが互いに互いに出会えた事を後悔しているようでもありません。その描写は「ティファニーで朝食を」のホリーさんとポール君がその後、もし結婚をしていたら起こり得る様々な出来事を描写しているとも思えます。

私は「ティファニー」レビューでヒロイン、ホリーさんを「猫のよう」と称しましたがヨーコさんも(中山美穂さんという事もあり)まさに猫のようなイメージが強いヒロインです。(そして「東京日和」でも猫が出てきます)

「ティファニー」では雨に打たれながらポール君とホリーさんが猫を挟んで抱き合うシーンが 有名ですが「東京日和」でもそれに匹敵する土砂降りの雨の中ピアノに見立てた大きな石で巳喜男さんとヨーコさんが演奏の真似をして楽しんでいる素敵なシーンがあります。

「ティファニー」で危うく繊細な女性ホリーさんを見事に演じたオードリーヘップバーンもとても魅力的ですが「東京日和」のヨーコさんを演じた中山美穂もこれもまたオードリーに引けをとらない魅力的な女性を演じていました。いや、私はミポリンに軍配を上げます(笑)

また、「テイファニー」でポール君とホリーさんがデートで駆け巡った場所は華やかな都会のティファニーのお店とか雑貨屋などですが「東京日和」ではそれに対抗すべく日本情緒満載の東京の下町の風景、線路沿いの小道、東京駅のステーションホテルでのデート、福岡県の柳川での川を下る小船のシーン、巳喜男さんが立ち寄った床屋のシーンがきめ細かに描かれており、これまた個人的には「ティファニー」のデートよりも「東京日和」のデートのシーンが圧勝です。

写真家の物語と言うだけあって劇中に出てくる写真もとても美しいです。写真だけでなく映画の所々に素敵な「絵になる」シーンがあってそれもこの映画の魅力の一つです。(公開時パンフと写真集買いました。)自称三流画家の私は小船に眠るヨーコさんのシーンを参考に絵を描いてみたいとその頃から思っております。

ヨーコさんが亡くなった後、巳喜男さんはひょんな事でヨーコさんの「置きみやげ」を見つけます。その場面で私は、以前NHKで見た、妻を失い、一人暮らしの老いた旦那さんのドキュメントを思い出しました。

(ドキュメント)彼が部屋を整理しているとひとつの段ボール箱が見つかったのです。それには奥さんの手書きの文字が書かれておりそれは奥さんが生前用意していた旦那さんの為の買い置きの下着だったのです。
映画のシーンもそのドキュメントのようになんだかジーンと来る場面の一つです。

そしてエンディング。これは何度見ても泣かされ、今回見直してもやはり泣いてしまいました。

ダメですねえ。私はやはりシンプルなレビューが書けない性質です。しかもこの映画の魅力の全てを文章に描ききれないのが歯がゆいです。
大貫妙子さんの音楽もこの映画の雰囲気にぴったりで本当素敵なのです。

この映画を私のお気レビの皆さんが誰もレビューしていないと言うのは不思議なくらいの秀作です。私の不足なレビューと、私の前にレビられているレビュアーさん5人の傑作レビューを合わせて参考にされ、是非ともこの作品の鑑賞を思い立つ人が増える事を望んでおります。邦画が苦手と言われるタリアさんにもティファニーの続編という事で?是非この映画をお勧めします(笑)

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