ここから本文です

萌の朱雀 (1997)

監督
河瀬直美
  • みたいムービー 60
  • みたログ 408

3.09 / 評価:116件

素直に良い作品だと思います

  • 感激屋さん さん
  • 2009年3月2日 3時29分
  • 閲覧数 296
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

青い空
白い雲
幾重にも連なる山並み

そよぐ風
子らの歌うわらべ歌
こだまする空気

そして、萌える緑・・



土間のある台所
大きなかまど
立ち上る湯気

石造りの流しの前に立つのは
お婆ちゃんとお母さん

お父さんが起きてきたら
朝ごはんの丸いお膳

お母さんがいて
お婆ちゃんがいて
お父さんがいて
そして、従兄弟(おにい)ちゃん

やさしいお兄ちゃん
いつも一緒

みんな
いつも一緒

家族の幸せなひと時

柱時計が時を告げる・・



山の中のトンネル

お父さんとお兄ちゃんと来た
作りかけの長いトンネル

中は真っ暗

歩いても歩いても
なかなか出ない

遠くに光が見えてきた
だんだん大きくなってきた

嬉しい光

右手はお父さんの手
左手はお兄ちゃんの手

ぎゅっとにぎって
楽しくなって飛び跳ねた

それは
希望の光のはずだったのに・・



15年の時を経て
変わり行く家族の姿
変わり行く家族の想い
変わり行く家族のすべて・・

それは運命だったのだろうか?
それは必然的なものだったのだろうか?

いいや

運命だとは思えないし
必然的だったとも思えない

しかし
平穏で幸せだった家族は
確かに形を変えてしまう・・

ただただ現実的であり、
ただただ静かであり、

ああ・・
何という無常感
何という空虚感
何という哀切感



変わらないのは・・

青い空、白い雲、幾重にも連なる山並み
そよぐ風、こだまする空気、萌える緑
土間のある台所、大きなかまど、立ち上る湯気

そして、時を告げる柱時計・・・


・・・。

うーむ。

吉野の山里の原風景を巧みに切り出したその映像美。
台詞をはさまず、空気だけで押し進める演出と、おそろしく間を取った長まわし。
この上なく叙情的でありながら、お芝居とは思えない超現実的な空気感。

本作は是非劇場で見たかったですね。
劇場にて、その空気を直接肌で感じることができたならば、
もっともっと心が震えたのではないでしょうか。

なにかと集中力がそがれるDVDでは、この作品を感じることは難しかった・・。
実際、1回観ただけでは「なんじゃ、こりゃあ」って感じでした(笑)
じゃけど、何かざわざわした感じが残ります。
そして、どうしてもその答えを見つけたくなる・・。

そんな何かに突き動かされるように、2回続けて観てしまったぞー(笑)
その意味ではDVDでよかったのかしら・・(笑)

何はともあれ、監督さんは何かと世間を騒がせていらっしゃる(笑)ようですが、
それは抜きにして、純粋に本作を感じてみました。

あっしは良い作品だと思いますよ。


・・・。
(おまけ)

尾野真千子さんがめちゃくちゃ可愛いです。
本作当時では尾野真千子「ちゃん」かな(笑)

素朴で、けなげで、純粋で・・、とにかく素晴らしく可愛いかった。
この可愛さに一番心打たれたかもしれませんね(笑)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 切ない
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ