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萌の朱雀 (1997)

監督
河瀬直美
  • みたいムービー 58
  • みたログ 406

3.11 / 評価:114件

いくつもの夏の日。

  • amaterasulover* さん
  • 2010年1月23日 20時12分
  • 閲覧数 723
  • 役立ち度 30
    • 総合評価
    • ★★★★★

どのシーンも、
画面から立ち上るむせ返るような山の緑、
カナカナカナカナと蜩(ひぐらし)が鳴く、
虫たちが鳴く、夕立ち、雷の音、雨の音。
一見変わらない、大自然の、夏の日。

登場する人たちだけが、成長し変化する。

自然というのは繰り返し、
人というものは成長し死んでいく
そんな儚さや、切なさ、美しさを感じる。

幼いころから少女になるまでの、
いくつもの夏の日。

この映画は、過疎の村に住むある家族の
いくつもの夏の記録。

そう、思っていろいろなことを感じて
観れば、沢山のことを感じられます。

ある映画監督が、
モノを作る立場にいるとするなら、
早いことと遅いことがあれば、遅いことを、
便利なことと不便なことがあれば、不便なことを、
選ぶべきだと、言っていました。

つまり、

正確で早い情報が
今の生活では求められているけれど、
物語というものは、
遅くて誤解がある方が、
自分の思いこみや誤解を解いていく、
頭と心を使って感じることで、
物語との絆ができるのだと思います。

まあ、無論、映画ですから、
それは好き嫌いはありますけれど。

そう、解いていくで、思いだしましたが、
題名の、萌の朱雀というのも謎で、、
朱雀とは、五行では南方を意味するので、
たぶん、夏という隠喩でしょう。

幼い女の子だった、みちると
少年だった栄介が過ごしたいくつもの夏。
ある夏、成長したみちるは、栄介に恋心を抱くが、
一家は離散していく。

同時に、その家族をとりまく
自然、文明、過疎、村、家族、
生き甲斐など、沢山のことを考えてしまう。

そんな映画ですね。

こう感じろ!と押しつけないのが
とても、新鮮でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
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