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ラヂオの時間 (1997)

監督
三谷幸喜
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3.90 / 評価:962件

効果音響作りは再現してみたくなるなあ~

  • bakeneko さん
  • 2020年5月13日 8時28分
  • 閲覧数 747
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1993年に上演された劇団東京サンシャインボーイズの同名演劇を、脚本を書いた三谷幸喜自身が初監督した作品で、卓越した発想、緻密な脚本、好きな映画&音楽の引用、豪華&プライベートで親しい出演者たち…と三谷幸喜映画の基本が既に出来上がっていることが判ります。

三谷の『振り返れば奴がいる』の脚本が、喜劇を想定して書いた三谷の意図から一転してシリアス調に直されて放映された実経験を基にした作品で、三谷が私淑するビリー・ワイルダーが脚本家から映画監督になったのも自身の『ホールド・バック・ザ・ドーン』の脚本が勝手に書き換えられたことが原因であることも連想させます。
ラジオ放送という“口先三寸で劇空間を創り上げることが出来る”メディアの特色を生かして、制作側のトラブルで次々と変更されてゆく物語と現場のスタッフの四苦八苦の奮闘で笑わせてくれます。
ラジオ番組制作のバックステージものとしてはー「ラジオデイズ」
制作しようとした作品が出演者の都合で変更してゆくー「アメリカの夜」
シリアス劇がトンデモ変更でコメデイに―「雲の上団五郎一座」
といった基本モチーフに加えて、ラストシーンの「カサブランカ」へのオマージュシーンなどの自身の映画嗜好を盛り込んでいて、戸田恵子を始めとした後の三谷映画の常連となるお友達や劇団東京サンシャインボーイズの役者たちも大挙して駆けつけています。

今も三谷映画の魅力であるー明晰な脚本と物語制作への愛情&映画愛が心地よい作品で、本作のキャラクターは「みんなのいえ」を始めとした後の三谷作品にも顔を出していますよ!

ねたばれ?
本作では元音響効果マンの藤村俊二が様々な身近なもので音を創り上げる様子も聞かせ処となっています。
昔々 本家LAのユニバーサルスタジオの“特殊効果の作り方”と言う出し物の音響のコーナーで、“秋の落葉の音はこうして作るんだ”―と、細かく切ったフィルムを演者が踏みながら実演していました。そして一言、“とっても安上がりだと思うでしょう―でもそれは違う! 何とこのフィルムは「ウオーターワールド」のボツフィルムなんだ”(事故続きで製作費が1億7500万ドルを超えたトンデモ大作)-ここで大爆笑が起こるところがアメリカだなあ~と感心したことを思い出しました。

詳細評価

物語
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音楽

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