「A」

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「A」
4.0

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(17件)


  • sss

    4.0

    知れば皆同じ様な人なのに主義主張は正反対

    当然、きれいな物より汚い物中心の映像である。 やや声が聞き取りにくい。 面白さは低いが映像価値が高い。特に警察の不当逮捕。 なぜか観ているとオウムのミカタになってしまっている。 正義であるはずの警察がクズで、弁解しようのない悪のオウムが意外と普通の人。人間はひとくくりにできない。 /5.5(202107)

  • tai********

    3.0

    ネタバレ忘れてしまう

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • stanleyk2001

    4.0

    モヤモヤしながら共存

    「A」1998 1995年9月から1996年8月までのオウム真理教青山本部と幹部荒木浩を中心に撮影したドキュメンタリー。 オウム真理教は松本サリン事件そして地下鉄サリン事件を引き起こした。地下鉄サリン事件(1995年3月20日)は猛毒のサリンガスを使って霞ヶ関の官庁を無力化して日本を制圧しようとしたテロ事件。使者14人。負傷者6400人。 監督森達也氏は地下鉄サリン事件の半年後オウム真理教青山本部の幹部荒木浩氏の密着取材を開始した。オウム真理教を内側から記録したドキュメンタリーだ。 殺到するマスコミからの取材要請を捌く荒木浩氏はとても有能に見える。坊ちゃん刈りにメタルフレームの眼鏡をかけた若者。失礼だがのび太に似ている大人しそうな青年だ。 教祖・麻原彰晃(本名:松本智津夫)が計画・指示したサリンガスを使ったテロ事件とこの大人しそうな青年は結びつかない。他の信者も邪悪な異教徒というよりは特殊な教義を全面的に信じている以外は(とても粗末な食べ物を食べていることを除けば)ごく普通の若者達だ。 彼らは資本主義とか家族と暮らす生活から離れて独自の価値観を共有している信徒仲間と集団生活を送る事を選んでいる。 そういう意味では仏教の修行僧と同じだ。しかし仏教の修行僧とオウム真理教の出家者の違いは資本主義社会や家族を否定して倒そうとした事だ。 しかしオウム真理教は民主主義は否定していない様だ。何故なら選挙で候補者を立てて国会に議員を送り込もうとしたから。 だがナチスだって選挙民から信任され当選した議員の集団だったから民主主義の手続を順守した連中が民主主義を守る集団とは限らない。 オウム真理教が立てた候補者は全員落選した。だから毒ガスで日本政府を倒そうとしたのか?何故毒ガステロを起こそうとしたのかは教祖麻原彰晃が意思疎通出来ない異常な精神状態のまま処刑されてしまったのでもう突き止めることは出来ない。 残された荒木浩氏たちの言動からは毒ガステロ事件と結びつくものは窺えない。 しかし公安警察はそう考えない。今でも麻原彰晃を信じる信徒は再びテロを起こす危険な団体だと考え信者を監視し続ける。 私服警官がわざと信者にぶつかり「突き飛ばされて怪我をした」と大袈裟に騒ぎ立てて「公務執行妨害」で信徒を逮捕拘禁する。その一部始終を撮影していた森達也監督は悩んだ末に弁護士にビデオテープを渡す。その映像が警察による不当逮捕の証拠として認められて逮捕された信者は解放される。 ドキュメンタリー作家が取材対象に協力したという意味では中立ではないと森監督は非難されるべきなのかもしれない。 しかし人権擁護の立場からは不当な逮捕による拘束から無実の信者を救った事は意味がある。教祖が国家転覆を図ったとしても信者の人権は守られなくてはならない。 ヤン・ウェンリーならきっと同意してくれる。 一般の市民は地下鉄サリン事件を引き起こした犯人達とオウム真理教の信者たちを同一視して自分達の近くに引っ越してきたら出て行けと抗議する。公安調査庁は破壊活動防止法をオウム真理教に適用して活動を制約したり解散を命じようとした。 大学教授が主催する破防法反対の公開パネルディスカッションに荒木浩氏は出席することになった。大学入学以来しまってあったスーツを着たのは良いがなんと革靴を持っていない。買う時間もなくとうとうスーツにサンダルで登壇した。 オウムの施設の中ではジャージとサンダルで暮らしているからこういう身だしなみの規範をすっかり忘れているのだ。 この様子を観ると「この人たちは別のルールの中で暮らしているんだな」と思う。みんながジャージとサンダルの世界。その世界は服装やアクセサリーでマウント取る人もいないのだろう。 スーツにサンダルの荒木氏はなんだか頼りなく見える。とても凶悪な殺人教団には見えない。 凶悪なテロを起こしたからと言ってオウムを解散させることはできない。破防法も適用されなかった。教祖と幹部がテロ事件を起こしたからと言っても教団を消滅させることは出来ない。 基本的人権が彼らにもあるから。信教の自由は彼らにもあるから。 自分の人権と信教の自由・思想の自由を守りたいならオウム真理教信徒の人権と自由も守らなくてはならない。モヤモヤしながら彼らと共存していかなくてはならない。

  • aco********

    5.0

    メディアの暴力と正義のあり方を問う

    事件後のオウム真理教の、おもに広報部に密着したドキュメント。 メディア/ドキュメンタリーの持つ暴力と、それでも取りうる正当な態度とはどのようなものか、といったことを問われた気がした。 印象に残っているシーン(メモ) ・公安警察のヤクザみたいな胸糞のワルさ   〜ドキュメンタリーの倫理的葛藤 ・被害者の会の会長の距離感だけは、一方的な価値観や偏見の押し付けがなかったように思われた ・人権問題の観点から、大学に呼ばれて討議の場がつくられるような試みもなされていたのには驚いた (が、生産的な討議としては成立していないようにも。答える方も曖昧な受け答えしかできない) オウムに残された/残った者たちは、「世間」との軋轢、試練に翻弄され、「ここまでなっても信仰心が揺るがないかどうか、試されている」というような見方をする者も少なくないようだが、 しかしただ単に、自らの信仰心を改めて徹底的に問い、向き合うことから逃げているだけなのではないか、とも思える。 自らのあり方について徹底的に問い、悩み抜き、考えているのは、この映画では、実は森達也だけではないか…。

  • ang********

    5.0

    まさかオウム真理教のドキュメンタリーとは

    レビュー1578作品目。J-COMはAXNミステリーチャンネルにて。 評価平均4.33はダテでは無かった面白さがある。 題名が【A】だけの映画だったので、ヤフー映画でも本トピを探すのは大変でした。本映画の存在すら知らず、てっかりミステリーか何かと・・ 番組が始まったのでJ-COM番組表を見てみると「オウムの内部のドキュメンタリー」と。調べて見ると、あの地下鉄サリン事件から24年。 そうか、そんなに経つのか。 24年前の私は30代半ば。夫は30代後半。 もう仕事が激務で毎日終電かタクシー、出張も多く「オウム真理教」に対しての情報は新聞をチラっと見る程度。 教祖が狂祖であり、洗脳により武闘集団が弁護士一家を殺害したりサリンを撒いたりしたテロリスト宗教である程度の知識しかありませんでしたが。 本映画は事件が発覚し、麻原が逮捕された後の教団内部のドキュメンタリー。 逮捕される様な薬品開発だの殺人部署ではなく、一般信者の寝泊まりしている施設の内部が写っている。 狂信的な人もいれば、結構自分を客観視しながら在籍している人もいれば。 麻原に心酔している人もいれば、全てをひっくるめて受け入れている人も。 これはそう、あれです。 「事実は小説より奇なり」の映画。 私には解りません。 心配して待ってくれている両親が居るのに、何故そこにいるのか。 どうして教団に固執するのか。 でも、そこには色々な人間ドラマが有り、本当に面白かった。 麻原事件を放映しているニュースも施設中で普通に見ているし 「麻原は地獄の何とか」の、内部告発本を見ている信者も。 でも、麻原がいかに極悪人かをニュースで放映しているのを見ていても、「ここでくじけず信じられる強さが欲しい」「私達は試されているんだ」など。 切ないなあ。 「これが洗脳か」「これが宗教の怖さか」と感じる反面、 「ここまで何かを信じられる人って、幸せなのかもなあ」とも感じる。 究極のドキュメンタリー映画としては秀逸。 色々な意味で、見る価値有。

  • 豊崎久美

    3.0

    偏見というもの。

    一人ひとりの信者は極めて真面目に信仰しているのに、全員が悪と決めつけられる。 この、映画の主要登場人物の、荒木さんって人は昔テレビで見た記憶はあるけれど、少なくとも大声で糾弾している人達よりは、シンパシーを感じた。 自分が信じているものをあれだけ激しく否定、非難されるのは、そこに理由があったとしても辛い事だと思う。 又、これだけ多くの「馬鹿でもない人達」を騙したんだから「浅原」って人がある種の能力(才能みたいなもの)を持っていたのも事実なんだろう、内容の是非はともかくとして。 社会の矛盾に対する苦悩っていう純粋さが裏目に出るとこういう結果に繋がる場合もあるから、日本社会ってのは基本的に「ものを考える」教育をしないんだろうね。 下手に考えさせると危険って「偉い人たち」は思っているんじゃあないかな。

  • mar********

    2.0

    森達也はダメになった。元々ダメだったのか

    このレビューを最初に書いた頃、世の中はオウムバッシング一色だった。 その中で、火中の栗を拾うような森達也を当時は尊敬していた。 あくまで、当時は。 森達也は、その後、エスパーや放送禁止歌を題材にし、異端視されるものを取り上げる事で名を売っていった。 しかし、酷い事が起きた。『A3』だ。 『A3』で、森達也はたった一回麻原の裁判を見ただけの印象をしつこく繰り返し、アーチャリー(三女)という、これまた最大の異端分子を、自分の名を挙げるために、味方にするという縁を作ったのだ。 森達也がどんな人間かは、『FAKE』の題材で分かる。 この、『A』で彼は味をしめたのだ。一般で叩かれる題材の違う側面を描くことは、比較的簡単に評価されると。 盗人にも三分の理がある。どんな残忍な人間にも、良い面があるのは当然だ。 森達也の問題は、その人間の問題点の提示は他のメディアに任せ、自分はその人間の良い面だけをクローズアップして見せる、という点だ。 そのためには、問題点すら誤魔化す事もする。 私も、初めてこの『A』を見た時は面白いと思い、高評価を付けた。 無知な頃の自分のその戒めの為に、以下にその時のレビューを残しておく。 この映画を見る人は、森達也への批判についても耳を傾けて欲しい。 ----------<2012.11.25当時のレビュー>----------------- オウム内部からの目。 群れるマスコミ。うそ、ごまかし、恫喝、説得が続く。 もし、オウム信者が抱いていた「外部からの攻撃」や「宗教弾圧」や「外部の汚れた世界」などが、何一つ間違っていなければ、オウム側に立った、純粋なマスコミ等への批判のドキュメンタリーなんだろう。 でも、「内部」とはオウムだという事で事態は複雑な様相を示す。 オウム信者であろうと、内部になった人間の志向・あり方は特に他の人間と変わらない。その頑なさや相手を認めない態度も彼らの言う「外部」と変わらないのだ。 森達也の描きたかった事は、こういった、「判断のできない」世界なのだろう。 A2も観たい。

  • abu********

    4.0

    臭いものに蓋をしてはならない

    今まで、オウムについての情報といったら、 それは全てメディアという媒体を通した情報なわけで、 整理され、コメントで印象づけられ、 即製のできあがったものしか通して知ることが できなかったわけです。だから当然のことながら、 その裏側、それはオウムもマスコミも含めて、 その即席の顔を作る前の裏側なんて知る由もなかった。 でもだからと言って、おおよそ一般の人は こちらからオウムに近づいて接触を持とうと する人はほとんどいないでしょう。 そんな中でこの「A」という映画は、見事に彼らの裏側、 つまりはこれこそが彼らの真実により密接している部分を 人々に見せてくれる。そして日常を見せてくれる。 一番必要なことは、知るということ、理解するということ、 臭い物にはふたをする、ではなくて、ではなぜそれは 臭いのか、その匂いの根源は何か、それに面と向かって 立ち会うことによって、本質が見えてくる。

  • goo********

    5.0

    オウムは永久に不滅です!

    幹部も尊師も逮捕された直後から、施設撤去までの 信者たちの密着ドキュメンタリー。 結局信者は何も知らないから 尊師が逮捕されたところで「弾圧」くらいにしか思ってない。 尊師がいなくなっても「教え」は変わらないし、修業も続ける。 おれらの場合、 家族がどんなに悪いことしても、それが事実でも もっと深いところで信頼してるのと同じで、 信者たちにも、ぶれはまったくなかった。 施設がなくなろうが、頭が逮捕されようが もう「教え」が消えることはないし、これからも広まるだけ。 麻原あんまり間違ったこと言ってないし、要は欲のそぎ落とし作業の話だし。 間違いなく、オウムが消えることは無い。これぞ宗教って感じ。 マルチとは違う。 オウムは悪と自信を持って言える人は、ぜひみてください。 娘息子が尊師に似すぎておもしろかった。 こんなに検索しにくいDVDはこの世にないね。

  • yso********

    5.0

    滑稽なマスコミや警察は当時のあなたかもよ

    ・森達也氏のドキュメンタリーを観ていると、物事に白黒付けたがる自分という存在に気づかされる。僕が正しいあなたが間違っている、あるいは僕が間違っているあなたが正しい、…そんな風に世の中は出来てません。僕はただ安心したかっただけだということに気づかされるのです。 ・1995年3月20日、私の叔父は地下鉄サリン事件あった列車にその日はたまたま乗り合わせなかった(普段は通勤に使っている)ために助かり、安堵した記憶があります。当時、様々な内部証言からオウムが何らかの関与をしていたことは明らかになりつつあったものの、連日の報道内容は、「世間」の吹き荒れる感情に沿った程度で、なんだかよくわからないなというのが正直な感想でした。 ただ一つ、人間は物事の動機がわからないということに対してもの凄く恐怖感を抱くものですから、今で言えば、某力士の問題にしろ、凶悪犯罪にしろ、もちろん宗教団体の問題にしろ、マスコミや世間の反応は、当時と全く変わらず、ただ動機をあてがって安心したいだけなんだという印象を受けます。 ・世間(マスコミ、警察)って滑稽だな…(笑)なんてレベルで涼しい顔をしていると、「世間はお前だよ…」って感じでドキッとさせられるでしょう。秀逸な作品でした。

  • dub********

    4.0

    オウムから見た社会とは

    オウム側から社会を見ることで社会のいびつな部分が浮き彫りに映し出されている。またその事がオウムに留まる動機につながっているように思う。 カメラは色付けなく捕える事に努めているため見る側も冷静に見る事ができます。 あと さりげないラストシーンですが好きです。 森達也監督のこれからの活躍にも期待したいです。

  • rio********

    5.0

    ネタバレ絶対悪だと思ってたオウムが人間に見えた

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • どーもキューブ

    5.0

    テレビの向こう側

    森達也カメラ監督。素晴らしいドキュメンタリーの傑出。森監督の勇志ある存在が本作を素晴らしく傑出した作品にしている。報道、テレビでしか知らなかった「オウム真理教」にカメラが入る。事件後まもない教壇内。テレビでわ決して描かれない教壇内部の人間が垣間見れる。教壇の広報部長の顔色が時の経過とともに変わっていく。上層部の殺人関与が事実になる。混乱、怒号、市民からの敵意、シドロモドロ、こぜりあい、テレビを見て話す信者の言葉、すべて必見!監督と広報部長とのラスト対話は必見!また、本作はマスコミについての映画でもある。カメラという力に僕は辟易した。マスコミの取材、スクープという名の圧力を物凄く感じた。本作マイフェイバリット劇場BOX東中野(ポレポレ東中野)で見た作品。爆音で良かった!「A2」も必見です!

  • mas********

    5.0

    名も無き作品A

     この映画で、森達也監督は何も特別なことはしていない。  「カルト教団」でもなく、「悪魔」でもなく、「社会の病巣」でもなく、ただ「人間」を撮ろうとしただけ。  その当たり前のことが、当時の大半のメディアに出来ていなかったということ。  彼は、記録中に自分の意見を表明することをためらわない。これは絶対的中立の映画ではなく、あくまで自分の観方で撮ったものだと言っているのだ。  世間がオウム真理教を「悪」と断じるとは容易かっただろう。実際、彼らは「悪」を行った。だからといって彼らをブラックボックスにぶちこんで、何が解決したのだろうか。 この「A」には、明らかにその糸口が見えていた。  しかし「A」は、そして続編の「A2」も、多くの観客を動員することができず、マイナーなドキュメンタリー映画として終わった。    あのサリン事件からもう15年。  気が向くと芸能人や政治家を吊るしあげ、北朝鮮を敵国扱いする今の日本。この映画のキャッチコピー通り、「あの事件から、僕たちはまだ何も学べていない」。

  • shi********

    5.0

    ドキュメンタリーの真髄

    あの時期にあんなことができるっていうのがもう尋常でないと思う。 人間を描くということ、社会に対してメッセージを送るということ。 観た人に必ず何か考えさせる映画です。 ドキュメンタリーの傑作。 何にも言わずに観やがれ!! それはそうと森さんはもうドキュメンタリーは撮らんのだろうか?

  • gan********

    5.0

    日本人なら見とけ!

    オウムのドキュメンタリー。 レンタル屋じゃなかなか置いてないので ポスレンでレンタルしました。 自分がいかにマスメディアに侵されてるか 思い知らされますよ。

  • todandpig002

    4.0

    ネタバレ『宗教』と『社会』

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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