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「A」 (1998)

監督
森達也
  • みたいムービー 62
  • みたログ 150

4.02 / 評価:51件

森達也はダメになった。元々ダメだったのか

  • tokuheikitai さん
  • 2012年11月25日 14時24分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

このレビューを最初に書いた頃、世の中はオウムバッシング一色だった。
その中で、火中の栗を拾うような森達也を当時は尊敬していた。
あくまで、当時は。
森達也は、その後、エスパーや放送禁止歌を題材にし、異端視されるものを取り上げる事で名を売っていった。
しかし、酷い事が起きた。『A3』だ。
『A3』で、森達也はたった一回麻原の裁判を見ただけの印象をしつこく繰り返し、アーチャリー(三女)という、これまた最大の異端分子を、自分の名を挙げるために、味方にするという縁を作ったのだ。
森達也がどんな人間かは、『FAKE』の題材で分かる。
この、『A』で彼は味をしめたのだ。一般で叩かれる題材の違う側面を描くことは、比較的簡単に評価されると。
盗人にも三分の理がある。どんな残忍な人間にも、良い面があるのは当然だ。
森達也の問題は、その人間の問題点の提示は他のメディアに任せ、自分はその人間の良い面だけをクローズアップして見せる、という点だ。
そのためには、問題点すら誤魔化す事もする。
私も、初めてこの『A』を見た時は面白いと思い、高評価を付けた。
無知な頃の自分のその戒めの為に、以下にその時のレビューを残しておく。
この映画を見る人は、森達也への批判についても耳を傾けて欲しい。

----------<2012.11.25当時のレビュー>-----------------
オウム内部からの目。
群れるマスコミ。うそ、ごまかし、恫喝、説得が続く。
もし、オウム信者が抱いていた「外部からの攻撃」や「宗教弾圧」や「外部の汚れた世界」などが、何一つ間違っていなければ、オウム側に立った、純粋なマスコミ等への批判のドキュメンタリーなんだろう。
でも、「内部」とはオウムだという事で事態は複雑な様相を示す。

オウム信者であろうと、内部になった人間の志向・あり方は特に他の人間と変わらない。その頑なさや相手を認めない態度も彼らの言う「外部」と変わらないのだ。

森達也の描きたかった事は、こういった、「判断のできない」世界なのだろう。
A2も観たい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 知的
  • 絶望的
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