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カンゾー先生 (1998)

監督
今村昌平
  • みたいムービー 105
  • みたログ 555

3.63 / 評価:139件

by 偽kamiyawar(知恵袋)

  • ese***** さん
  • 2019年4月9日 11時32分
  • 閲覧数 1313
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

本当に楽しい良い映画だよな。
私はあの電球を入れる奴が大好きだけどな。「動くな!」というな。あれは私だな。
それとやはりソノ子だよな。彼女の淫売というのは実に立派だ。家族を養うためにやってるんだからな。だから、竹を割ったように非常にサッパリとしている。みんなも認めてるじゃない。親が頼み込みに行くよな。

売春というのは皆はいけないことだと思っているけど、私は全く思っていない。断言する。どんな仕事であっても、誰かのためにやるものは全て尊い。
そして自分のためにやるものは全て卑しいんだな。職業そのものでは無いんだよ。
みんな真っ直ぐだろ?
ちゃんと自分の価値観を持って、それを貫いてるじゃない。好き嫌いも非常にハッキリしてて、他人が何と言おうと「だからどーした」という世界じゃない。

まあ、医学的に言うと、あの時代は病原菌を駆逐することが第一の課題であった時代だから。とにかく、もう全ての病気が病原菌という未知の生物によって引き起こされると考えられていた時代なんだな。
だから病原菌を発見することは非常に重要なことだったんだよ。

赤城医師はとにかくみんな肝臓が悪い、と考えていたんだよな。肝臓の健康が全身の健康に繋がるんだという信念だったんだ。それが時代の流れの病原菌というものと結びついて、その研究に勤しんでいたわけだ。
間違ってるけど間違いじゃないんだよ。

肝臓の健康というのは本当に全身の健康なんだ。肝臓は非常に複雑で精密な、およそ内臓の中で最も偉大な臓器と言えるんだよ。
脳や心臓はもちろん重要だけど、肝臓には偉大性があるのな。
肝臓は生体の化学工場とも言われるように、人体に必要な化学物質の生成を一手に担い、また解毒も浄化も引き受けてるんだよ。
ここが弱るとやる気が起きない、というのは、要するに活動のためのATPなどが得られなくなるからなんだよ。
だから肝臓機能の低下は、即ち人間の能力の低下なんだな。丈夫で壊れ難い臓器だけど、壊れると厄介なんだよ。

そういうことで赤城医師の自説は正しいんだ。しかし病原菌だけではないのな。他の要因も多い。また病原菌と言っても、またウイルスが多いから。そうすると光学顕微鏡では見えないんだよ。

でも、そんなことは構わずに研究するじゃない。あれは本当にいいよなぁ。

赤城医師は映画の途中で突然「私は、軍医になる!第一線に行かせろ!」と言い出したじゃない。あれはアカデミーに認められちゃったから、ちょっと名声欲が動いたんだよ。そういう自分の卑しさに気付いたからだよな。
でも普通のことなんだ。特別卑しいわけではない。やはり代々のあの家訓が染み込んでいる人間だからこそだよな。家訓って重要なんだよ。自分が何者であるのか、という根源なんだから。

映画のクライマックスで、爆弾によってキノコ雲が出来る。それが、だんだんと肝臓の形になるじゃない。
あれはやはり「全ての病気は肝臓だ」という赤城医師の信念を象徴したものなんだよ。
原爆って、要は放射能障害じゃない。でも赤城医師は原爆症を見ても「肝臓だ」って言うんだよ。それでブドウ糖を打っちゃうんだろうな。

話は逸れるけど、今は本当にみんな肝臓が悪いからな。これは戦後の食品汚染の影響が非常に大きい。
戦前の人間の写真でも見ればわかるけど、栄養素で言えば全然足りないよ。戦後の人間には遠く及ばない。しかしみんな非常に「いい顔」をしてるからな。
戦後は肥えながら腐ってるんだよ。たっぷりと栄養を摂って飽食をしながら、実は戦前より程度は全く低いの。
これは化学物質でやられてるんだよな。でも食わなきゃ死ぬんだから、もうどうしようもないんだよな。

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