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カンゾー先生 (1998)

監督
今村昌平
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3.63 / 評価:139件

三國連太郎のカンゾー先生を観たかったなぁ

  • 百兵映 さん
  • 2016年2月27日 16時36分
  • 閲覧数 1484
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 『カンゾー』とカタカナ書きだから分からなかった。「肝臓」のことだった。住民の病気は殆んど感染症の肝臓炎によるもので、その対応に走り回るお医者さんを住民は『カンゾー先生』と呼んだ。嘲笑の響きさえあった。

 敗戦濃厚の雰囲気の中、人々の心は荒れる。どこでもそうだ。戦争に限らず社会不安の中では殆んど狂乱状態になる。冷静に見ている人が逆に狂気の人に見られる。

 場所は岡山県(エンドロールから察するに、今の牛窓?)に設定してある。本当に捕虜収容所があったのだろうか。捕虜・脱走兵への虐待は事実だろうか。この描写でいいだろうか。岡山県から広島の原爆がこのように見えるのだろうか。どうも、この二つの場面に無理があるように思えて、ちょっと白ける。きのこ雲は映さなくてもいい。脱走兵への虐待シーンもなくていい。キャッチコピーの、「人間は美しく、たくましきバクテリアなり。」は十分表現できる。

 むしろ、捕虜の中にスパイが…、照明塔の点滅が信号に…、という日本軍の非科学的な疑念や不安(疑心暗鬼)と、肝臓感染症への無知を結びつけて、「人間は美しさを惑わすバクテリア」を浮かび上がらせたらどうだったろう。

 この映画は当初、三国連太郎でスタートしたらしい。それで完成していたら、もっと違った味になっただろうにと、ちょっと残念。三船敏郎の『赤ひげ』先生と対比できて面白かったろう。三船-三國の先生対決って、面白いだろうに。

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