デュバリイは貴婦人

DU BARRY WAS A LADY

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デュバリイは貴婦人
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)

セクシー14.3%かわいい14.3%ゴージャス14.3%コミカル14.3%ロマンチック14.3%

  • gar********

    3.0

    「愛嬌持ち」のレッド・スケルトン

    舞台は、とあるナイトクラブ。ここのダンサーのアレック(ジーン・ケリー)とクローク係のルイ(レッド・スケルトン)の二人はクラブのスター、メイ(ルシル・ボール)に恋している。そんなある日、ルイが宝くじで一等を当ててしまいその勢いでメイに求婚する。メイは、アレックを愛していたがお金が大事と彼と婚約する。ところがルイは睡眠薬を誤って飲んでしまい、18世紀のルイ15世になった夢を見てしまって… 1939年にブロードウェイで初演されたコール・ポーターの同名のミュージカルの映画化作品。 MGMのミュージカルというと、『雨に唄えば』のような楽しくわかりやすい筋立てが多いですが、この作品は美しい女性の愛を手にしたい男二人だが女は愛だけでは満足できない…というシチュエーションがストーリーにあって非常にファンタジー色の強い作品の中にシニカルな味わいを与えています。そのため、楽しいミュージカルを期待する人にはやや期待外れに終わるかもしれません。初めからルイが夢の中でルイ15世になる辺りまでがまだるっこしくテンポが遅いのもやや興ざめな感じがして、今ひとつ話に入りにくいです。もう少しスピーディな展開だと星四つとなりますがそこがちょっとマイナスです。 しかし、この映画にはそんなストーリーと演出上の欠点を忘れさせるものがあります。それは、音楽の魅力です。この映画の音楽は、すべてコール・ポーターの作曲です。ポーターといえば、アステア&ロジャースの『コンチネンタル』の「Night and Day」や同じくアステアとタップの女王エリノア・パウエルの『踊るニュウ・ヨーク』の「Begin the Beguine」、そしてエセル・マーマンとビング・クロスビーの『海は桃色』の「You're the Top」など、名曲ぞろいの作曲家です。最近でもケヴィン・クラインの『五線譜のラブレター DE-LOVELY』でもその生涯が映画化されているようにアメリカ映画に欠かせぬ作曲家の一人です。この映画は、そんなポーター音楽の魅力を存分に味わえる作品になってます。彼の音楽の魅力は、なんといっても非常に都会的で洗練された歌詞や形容しがたいほど美しいメロディラインです。映画の主題歌である「DuBarry Was a Lady」では、国を傾けるほど魅力を発揮したデュバリイ伯爵夫人を生き生きと描き出します。また、ジーン・ケリー演じるアレックがルシル・ボール演じるメイに歌う「Do I Love You?」のメロディとジーン・ケリーの声は、実にロマンチックです。さらにレッド・スケルトンのルイが当時のファッション雑誌「エスクワイヤ」の美女たちを歌った「I Love an Esquire Girl」などは、スケルトンのユニークなキャラクターとマッチして楽しくゴージャスなシーンに仕上がっています。 そんな映画を彩るのは、やはりキャスト陣。見事なタップダンスを披露するジーン・ケリーはいうまでもなく、ルシル・ボールのテクニカラー美人ぶりにうっとりします。しかし、何といってもこの映画はレッド・スケルトンです。日本ではあまり出演作品が公開されていない彼ですが、この作品が作られた1940年代は誰もが知る人気コメディアンでした。すぐ目が行く赤毛とブルドックを連想させるツブれ気味で愛嬌のある笑顔が印象的なこの人の個性は、この作品の魅力でもあります。特に楽しいのは、ルイ15世になってからでルシル・ボールとのデュエット「Madame, I Like Your Crepe Suzettes」が実にハマっています。コミカルでいてとてもいい人そうなオーラを放つスケルトンに笑顔になること請け合いです。 音楽とテクニカラーの映像が作るちょっと異色のミュージカル。「愛嬌持ち」のレッド・スケルトンが楽しい作品です。 <トレードマーク誕生秘話> この映画のヒロインを演じたルシル・ボール。映画女優というより1950年代のテレビドラマ『アイ・ラブ・ルーシー』の印象が強い人です。その彼女のトレードマークと言えるのが鮮やかな赤毛。実は、彼女が赤毛にしたのがこの映画においてです。当時MGMには名ヘアアーティストとして知られていたシドニー・ギレロフがいました。その彼がボールの髪を燃えるような赤毛に染めたのでした。その後映画がヒットしボールは、いちやく映画スターとして認知されるようになります。そのことがあって以後彼女の髪は生涯この赤毛をキープし続けました。それにより、赤毛のスターというイメージを確立することになりました。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
デュバリイは貴婦人

原題
DU BARRY WAS A LADY

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-