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デルス・ウザーラ (1975)

DERSU UZALA

監督
黒澤明
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  • みたログ 438

3.90 / 評価:170件

幸せとは何か、老いとは何か

  • tokuheikitai さん
  • 2017年1月5日 15時29分
  • 閲覧数 592
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

黒沢の隠れた作品、デルス・ウザーラ。
見たきっかけは、ヤマザキマリの「息子につけた名前のきっかけとなった作品」というコメントからだった。
この作品を知った事で、「世界のクロサワ」に不遇の時代があった事を知った。

自分が愛した世界で生きていく知恵を、極限まで高めたデルス。その知恵は彼に、この世への敬愛と自信を与えていた。
が、その知恵は、老いと破戒により、愛した世界から拒絶されたときに不毛となった。

失われた幸福を追い、森へ帰るデルス。その彼を殺したものは、「外の世界」からの贈り物、彼にはふさわしくないものであった、というところが象徴的であった。
でも、彼は、森に死にに行ったのであり、その彼に最後の愛を与えたものが「外から来たもの」という解釈もできるのかもしれない。

老いは、勇者を変える。
勇者であるには危険も伴うが、その力で危険を乗り越える事のでの幸福もあり、バランスが取れている。が、勇者でなくなったものが同じ生活を望んだ時には、やはり、死しか残されていないのだろう。

それでも彼は森へ帰りたかった。森で死にたかった。
勇者としての幸福を最後まで追っていたかったのだ、と思っている。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 切ない
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