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テロリスト・黒い九月 (1976)

21 HOURS AT MUNICH

監督
ウィリアム・A・グレアム
  • みたいムービー 6
  • みたログ 17

2.83 / 評価:6件

ミュンヘン五輪事件を描いた秀作

  • うろぱす副船長 さん
  • 2014年2月20日 18時50分
  • 閲覧数 748
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1972年に起きたミュンヘン五輪事件当時、私は子供でしたが何か大変な事件が起きた事は理解出来ました。

スピルバーグが監督した「ミュンヘン」はこの事件の黒幕をイスラエルのモサドが秘密裏に暗殺する、という内容だったが事件直後の1976年に製作された「テロリスト黒い9月」は事件発生から西ドイツ当局による人質救出作戦が失敗するまでの経緯をドキュメンタリータッチで描いた作品で緊迫感溢れる展開でかなりの秀作だ。

平和の祭典でこのような殺戮が起きたのもショックだがこの映画は”被害者”であるユダヤ人に一方的に同情しているのではなく”加害者”であるテロリスト側の事情も平等の視点で描いている点が注目される。日本人は親米なので中東情勢ではどうしてもイスラエル側の立場で考える事が多いのだがイスラエルによってパレスチナが攻撃されている事実は忘れがちだ。

本作はミュンヘン事件を題材に複雑なパレスチナ問題の一端を垣間見る事が出来る秀作です。

暴力が暴力を呼ぶ憎しみの連鎖が本当に悲しい。
劇中でもテロリストとイスラエル人人質の間には冷たい視線と不信感しかない。ミュンヘン事件から40年以上経った今日でもパレスチナに平和は訪れていない。

ソチで五輪が開かれている今、観るべき価値のある一作です。

補足
1)ミュンヘン事件の際、西ドイツ当局の対応が後手後手に回り人質救出も大失敗に終わった。この事実も本作では克明に描かれている。西ドイツ警察の現場責任者を名優ウィリアム・ホールデンが演じている。

2)ミュンヘン事件が起きても競技はほとんど中止されず人質が犠牲になっても五輪は中止されなかった。当時のIOC委員長がかなりの反ユダヤ主義者だったのが原因だがそれも本作では冷徹に描いている。

3)ミュンヘン五輪がはじまる前、日本では男子バレーボールチームの活躍を描いた「ミュンヘンへの道」というアニメが放映されていた。私もこのアニメが好きで必ず見ていたのですが、まさかあんなテロが起きるなんて・・・・

詳細評価

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