浮いても沈んでも行き着く先は…
- 一人旅 さん
- 2018年12月28日 20時12分
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- 総合評価
カール・ライナー監督作。
黒人の家庭で育った白人青年の波乱の人生を描いたコメディ。
アメリカを代表する名コメディアン:スティーヴ・マーティンの記念すべき映画初主演作で、今観ても十二分に通用する古典的笑いが満載の抱腹絶倒コメディになっています。
ミシシッピの黒人大家族の養子として育てられた白人青年:ネービンが立身出世すべく都会に出て頑張るお話で、ガソリンスタンドに就職したら今度は旅芸人一座に転身、若い娘と出逢って順調に恋仲になって、さらには運よく億万長者になれたかと思ったらあっという間に地獄の坂を真っ逆さまに転げ落ちてゆく…という浮いては沈んでの波乱万丈の人生が面白可笑しく活写されています。
家族とお別れして旅立ったのはいいものの自宅の前でヒッチハイクしようとするから夜になっても車が捕まらず、家の中から家族が心配そうに眺めている様子に吹き出してしまう冒頭に始まって、車と教会を紐で結んだら発車の際に教会が半壊してしまう定番シーンや、超肉食系女子に狙われ超ハードな男娼にさせられるシーン、無一文になってパンツ一丁で疲れ果てて街を彷徨うシーンなど、些細な笑いからセットを組んだ大層なものまで至る所に笑いの仕掛けが用意されていて、オープニングからエンディングまで笑いの尽きない(悲)喜劇が90分間ノンストップで繰り広げられます。
主人公の波乱の人生模様を目まぐるしく描いていきながら、最後に“家族の温かみ”を持ってくるハートフルな着地に安心できる70年代コメディで、最後まで主人公の旅に付き合ってくれるワンちゃんとの腐れ縁もいい味を出しています。
蛇足)
監督のカール・ライナーが本人役で出演しています(寄り目演技はまあまあ頑張ったで賞)。
詳細評価
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