天使

ANGEL

91
天使
4.2

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(8件)

ゴージャス13.5%かっこいい10.8%ロマンチック10.8%セクシー8.1%楽しい8.1%

  • ama********

    5.0

    ボカノウスキー

    画像が間違っている

  • 一人旅

    5.0

    だからルビッチはおもしろい!

    エルンスト・ルビッチ監督作。 英国の外交官である夫・フレデリック、妻・マリア、そして彼女が旅行先のパリのロシアンサロンで恋に落ちた紳士・ホルトンが織りなす三角関係の行方を描いたロマンス。 ルビッチの映画には物語がある。最近の映画は複雑に脚本を練ることばかりに拘っているようで、一本筋の通った物語というのが少ない。本作の物語は単純明快。夫、妻、妻の浮気相手の三角関係を描く。たったそれだけのことでも、“次はどう展開していくんだろう?”と鑑賞者をワクワクさせてくれる。やはり“分かりやすさ”は作品の“おもしろさ”に直結するのだと思う。もちろん分かりやすいだけでは不十分で、ルビッチ監督の確かな演出力が本作を下支えしている。 三人の心理描写が秀逸。夫の豪奢な邸宅でエンカウントしてしまったマリア(マレーネ・ディートリッヒ)とホルトン。二人の心は間違いなく動揺しているはずなのに、夫を交えた食事の席では平静を装って冷静に会話を楽しむ。だが次の場面では、肉が無くなった皿と肉が食べ残された二つの皿が映し出される。マリアとホルトンの隠し切れない心の動揺が、食欲の不振として外に表れる場面だ。 仕事で忙しい夫が席を外したため、部屋に二人きりになったマリアとホルトンが繰り広げる心のせめぎ合いも緊張感でいっぱい。 「君はパリにいた“天使”だろう?」 「いいえ、違うわ。私はしばらくパリへ行っていないの。」 「いつまで白を切るつもりだ?」 マリアに迫るフレデリックと、あくまで他人を装うマリア。二人の心情の対立と変化が見どころだ。 そして、三角関係の結末を描いたラストショットは軽妙洒脱&感動的で、思わず巻き戻して二度観てしまった。“こういう描き方もあるんだな~”と感嘆させられる。 マリア役のマレーネ・ディートリッヒの演技も絶品。何より表情の作り方が抜群に上手い。

  • bakeneko

    5.0

    選んだ相手は…

    「ニノチカ」や「生きるべきか死ぬべきか」の名脚本家:メルキオール・レンジェルの舞台劇『天使』を映画用にアレンジした作品で、元来がハンガリーのブタペストでの上演向きのアダルトなお話を、ハリウッドの倫理規定(ヘイズコード)にパスするようにマイルド化しています。 夫に仕事で顧みられない寂しさを紛らわすために、パリでの一時の“お忍びアバンチュール”を愉しんだ妻のもとに、その相手が夫の旧友としてロンドンの自宅を訪問してきて展開する- “心理的駆け引き”の絶妙さと “秘密隠匿の緊迫感”、 “そして最終的に妻はどちらを選ぶのか?” という多重の面白さと興味満載の作品で、 同時にカボション・カットのビーズが一面に縫いつけられた当時の価格で8000ドルのツー・ピースのイブニング・ドレス(重さが13.6キロ)や、ホワイト・ウールを使用したドレス等を纏ったマレーネ・ディートリッヒの神秘的なまでの美しさも必見で、洗練された映画表現と美男美女のロマンスの映像美に酔わせてくれます。 そして、予備知識なしに観ると洒脱&繊細&ロマンチックな作品ですが、 製作の裏側から眺めると元舞台劇から映画化にあたって多々変更があった作品で、 元来ヒロインが青年と出会う場所が、娼館→ロシア大使館へ、 妻と青年のアバンチュールが、情事→食事へ、 と変えられたことで、秘密の重大性や妻の心理への憶測がかなり違ってきています。 ディートリッヒも役と展開に納得していなかった様で撮影現場でのトラブルも伝説となっています。そして、そこまでして脚本を変えたのに“不倫”に対する道徳的抵抗感から評価が良くなかった不幸な作品で、むしろ“この程度の浮気ではヒロインの純粋さは曇らない”現代の観客の感覚で正確に評価&鑑賞できる映画といえるかもしれません。 ねたばれ? あまりオペラが好きでない主人が執事に短いことで有名な「カヴァレリア・ルスティカーナ」や軽やかな「セビリアの理髪師」の例を聞いて気を取り直して行った劇場の題目は、3時間は優に超える重いメロドラマ「トリスタンとイゾルデ」!

  • gar********

    4.0

    ディートリッヒが嫌ったいわくつきの作品

    イギリス人の外交官の夫バーカー(ハーバート・マーシャル)との生活に倦怠を感じたマリア(マレーネ・ディートリッヒ)。夫が出張中に、パリにある旧友のロシア大公妃のサロンにお忍びで遊びにくる。そこでアンソニー(メルヴィン・ダグラス)という青年紳士とかりそめの恋をする。これは一時の情事にすぎぬと男と別れて、ロンドンに戻る。ところが、ある日夫が旧友を客として家に招くが、それはパリで出会ったアンソニーで… エルンスト・ルビッチとマレーネ・ディートリッヒの唯一のコンビ作品。 一人の女と二人の男という、ルビッチお得意の男女の三角関係を描いた作品です。ルビッチの決まり手というべきちょっとした小道具と映像処理の巧みさがここでも見る者を楽しませます。特に良くできていた演出は二つあって、一つはパリで浮気をしたマリアが、アンソニーと公園で別れるシーン。すっかりのぼせあがている男が、女のために花売りのおばあさんから花束を買います。とても嬉しそうに女の元に花束は渡しに行きますが、女は姿を消してしまっています。普通なら、どこへ言ったんだとあせりながら探す男の姿を描く所ですが、ルビッチは花売りのおばあさんの表情だけで男が愛する女に逃げられたのだということを見せてくれます。そうくるか!とそのアイディアに思わず膝を叩いてしまいました。もう一つは、マリアの家にアンソニーがやってきて夫、妻、そして妻の浮気相手という何とも危険な三人で食事をするシーン。何も知らない夫を尻目に、気まずい妻と浮気相手をどう描くのだろうと思っていたら、なんと食事のシーンを描かず、食卓から下げられてきた皿で表現したのです。「奥様の皿だぞ」と持ってくると、手つかずのお肉がのっていて、「お客様の皿だぞ」と持ってくると、肉がサイコロのように細切れになっていて、「旦那様のお皿」は、見事完食。「知らぬは亭主ばかり」と呑気に食事を楽しむ男とそれどころではない妻と浮気相手の食卓を想像させてくれて、このシーンはかなりおもしろかったです。 しかし、ルビッチらしいこの作品は、公開当初物凄い酷評を受けてしまいます。その理由は、やはり人妻が夫の留守に浮気をするという設定に観客とアメリカ社会が拒否反応をしめしたこと。マリアがアンソニーと出会うサロンも、サロンとなっていますが実の所は、ぞ上流階級向けのデートクラブのようなものです。そのため、制作当初から検閲のクレームが付き、デートクラブの要素を薄めなければならなかったようです。それだけでも不運な話ですが、さらにこの作品の低評価につながるのは、ディートリッヒのこの作品に対する評価。ルビッチとディートリッヒは、どちらもベルリン生まれ、狂乱の1920年代のベルリンで有名になり、ハリウッドに招かれたという経歴を持つ二人です。本来なら相性よく映画を撮りそうですが、ディートリッヒは、この作品を自らのワーストであると位置づけてます。出演作は必ずと言っていいほどフィルムをコレクションしていたディートリッヒが、唯一コレクションすることを拒否するといういわくつきの作品となってしまいました。では、なぜそうなったのか?それはひとえに彼女の恋愛観とマリアの人物造型が合わなかったからだとされています。ディートリッヒは、1923年に結婚したご主人がいましたが、ハリウッドでは恋多き女として知られていました。1930年代だけ見ても、彼女の発見者スタンバーク監督に、モーリス・シュヴァリエ、『M』のフリッツ・ラング監督に、JFKの父ジョゼフ・ケネディ、そして『西部戦線異状なし』の作家レマルクなど錚々たる顔ぶれです。しかし、彼女はそう言う夫以外の男性との付き合いを隠したりするような人ではなかったようです。むしろ夫も交えて男性たち(時には女性とも)と堂々と付き合い、人生を楽しむ性格だったようです。だからこそ、マリアのように浮気を隠す、とぼけるという行動に我慢できなかったようです。それもまた、彼女の拒否反応につながっているようです。 ディートリッヒが嫌ったいわくつきの作品ながら、ルビッチらしさはよく出た一本。

  • カッチン

    4.0

    モロッコ以上に存在感が凄いかも。。。

     バーグマン、ボギーの『カサブランカ』確かにいい◎、バーグマンは美しい、ボギーも渋い、この作品の中で旦那役の外交官パーカー(ハーバード・マーシャル)、不倫相手のアンソニー(メルヴィン・ダグラス)も格好いい・・・しかし演技、存在感はマリア役のディートリッヒは遥かに凄い! いつもラストにその存在感が爆発的に発揮される。モロッコ、天使、舞台恐怖症等々、半端じゃない。観ていない人は是非。。。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
天使

原題
ANGEL

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
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