童年往事/時の流れ

童年往事

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童年往事/時の流れ
4.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(6件)

切ない50.0%悲しい16.7%泣ける16.7%知的16.7%

  • jsr********

    4.0

    生業

    大木のある通りから左の路地に消える少年の姿にふと『人情紙風船』を思い出す(アイスクリーム屋は金魚屋の変容か)。奪い、与え、浄化しながら流転する風と雨の描写の凄まじさ。自然の生業の下、奪うことしかできない人の業の輪郭が浮かび上がる。

  • 一人旅

    4.0

    台湾行きたいワン!

    ホウ・シャオシェン監督作。 中国本土から台湾に移住した家族の日常を描いた作品。 台湾の近代史を振り返るというよりは、息子阿孝の少年期から青年期までの出来事を中心に描いている。 台湾は日本に統治されていた影響もあって、町の風景が日本の田舎町を彷彿とさせる。映像だけ見れば日本映画と勘違いしてしまいそうだ。 その中で特に印象的だったのは、一家が住む家が非常に日本的であったこと。ふすま、畳、障子、縁側のある純和風の家だ。日本的ではあるが、一方で台湾らしさはまるで感じられない。日本による統治終焉後、今度は本土から中国人(外省人)の台湾への移住が始まってしまった。台湾独自の文化が形成される暇なく外部によって支配され続ける悲劇。“台湾”と聞いて具体的イメージやワードがパッと浮かびにくいのはそうした歴史的背景が関係しているのかもしれない。

  • bu_********

    4.0

    コミュニティの中心にある木

    侯孝賢については小津安二郎になぞらえて評されることが多いが、家族ひとりひとりの生き方を描くという点では共通点が多い。事件とも言えないような出来事を淡々と静かに描く点でもよく似ている。そして日本家屋での室内シーンの美しさという点でも共通している。さらに自然描写の美しさだ。たとえば「悲情城市」での九份のあたりから基隆の方を見下ろす山道の場面、「川の流れに草は青々」における田んぼの畦道を歩いていくシーン、いずれも瞼に焼き付いて離れない。  この映画「童年往事」では木が印象的だ。主人公の家の近くの大きな木。冒頭では主人公の阿孝が宝物を根元に埋めるが、その木は映画の中にたびたび登場する。村の人たち、町の人たちが集うのも大きな木の根元だ。阿孝が級友たちとたむろしている中心にも大きな木がある。実際、台湾の町や村では大きな木の下に人々が集まってお茶を飲んだり、話をしたりくつろいでいる風景をよく見かける。コミュニティの中心には木がある。この映画における木の役割は家庭と社会との境界だ。木の描写によって家族の問題が社会の問題へとつながっていく。家族の問題が単に個人の問題として完結しているのではなく社会とも深く結びついていることを木は伝えてくれる。  日本人、特にある程度の年齢以上の日本人は、この映画を別の観点から楽しむことができる。この映画で描かれる台湾は1950年代と1960年代だが、そこに映し出される光景は日本の昭和30年以前の日本のそれと似通っている。台湾の年輩の人たちと同様に、日本の人々もこの映画に懐かしさを感じることができるだろう。また、この阿孝の家族の持つ価値観もある時代までの日本のそれと同じである。家族の転居のために一流の進学校への進学をあきらめた長女。そして、彼女はまた弟のために大学進学をも諦めて嫁に行くのだ。しかし、その祖母は女には裁縫と料理ができればいいと堅く信じている。そしてまたその母も自分のキャリアを家庭のために犠牲にした過去をもっていたのだ。  台湾の女たちの抱えていた葛藤、それはとりもなおさず日本の女性が抱えていた問題でもある。台湾の家族の問題は日本の家庭の課題でもあった。それは現代では少子化という形で別の局面を迎えているが、その問題は他の多くのアジアの国々でもいまだに克服できずにいる。

  • ken********

    3.0

    家族の思いがあふれる

    中国から台湾に移住した一家の話。 少年の成長とともに家族の日常が描かれる。 家族の思いがいろいる溢れている映画かな。 ただ、単調な感じでした。

  • ********

    5.0

    家族の歴史はお風呂にあり

    1985年。侯孝賢(ホウ。シャオシェン)監督。中国から台湾に渡った一家の歴史。「私の自伝」というのだから監督本人らしき次男を中心に、その少年時代の父の死と青年時代の母と祖母の死を看取る姿を描く。中国との複雑な関係を背景にしつつ、たった二つの時代を描くことで、家族の歴史と男の子の成長、学校とけんか、恋の芽生えなどを盛り込んだすばらしい映画です。 ことあるごとに「お風呂に入れ」と注意される主人公が、お風呂に入ると何かが起きる映画であります。3人の死のいずれもが風呂との関係で描かれるだけではなく、主人公の夢精や初体験も風呂にまつわるエピソードになっています。徹底して反復する映画のエコノミー。 家族が住む家が障子や襖、畳の家である理由は最後に明かされますが、その撮り方はさすがにソツがない。日本家屋はこう撮るのだといわんばかりです。勉強になりました。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
童年往事/時の流れ

原題
童年往事

上映時間

製作国
台湾

製作年度

公開日
-

ジャンル