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童年往事/時の流れ (1985)

童年往事

監督
ホウ・シャオシェン
  • みたいムービー 22
  • みたログ 60

4.33 / 評価:21件

しっとりしたお話です。

  • wac******** さん
  • 2007年3月26日 23時22分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画は、余りイデオロギー的なものは無い作品です。
時代層のバックグラウンドとして、ニュースで戦闘機の
撃墜や、副総統の葬儀などが伝えられます。

この映画は、普通の(おそらくかなり広い範囲の国々で)
家族や、学校や、その周辺の場所で、起ることが多い
事柄を綴っているような気がします。

私が、この作品を観たときに感じたのは、
ひとことで言えば「困惑」
のようなものです。
(映画の良し悪しではなく、通底する感覚的な共感)

時間はどんどん過ぎていくし、人は衰えていったり、
また後の世代は日に日に成長していく自分とかに
なにか持て余すような衝動や、悪戯心や、たとえば、
おさない子供であれば、ちょっとしたいさかいみたいなものが、

自分や周囲が大人としての身体に近づいて行くにつれて、
ちょっとしゃれではすまなくなるような、というか、

そういった自分自身と、特に近しい存在である家族の
時間的な変遷が、ちょっとした痛みを伴って人生に
刻み付けられていく、ような感じを受けました。

もうひとつ感じたのは、暴力表現的なものも多いこと
ですが、暴力を描こうとしたというより、普通は
オブラートのようなものに包んで忘れ去ってしまうような
大人になる前の細かな事柄
(たとえば、釘を石で叩いて鋭くしたものを公共のもので
ある樹の根方を保護するコンクリートに打ち込もうとしたり)

そういったちょっと大人が観ると眉をしかめてしまう
(かもしれない)ような描写も(自分自身の記憶を含めて)
なにか懐かしい感じがしました。

また、自分が拝見した当時(おそらく1980年代後半)には、
たとえば日本の映画なら暴力は暴力として一本完成させて
しまうような傾向がまだあったように思いますが、
この映画は、日常に有る衝動の一部分、
みたいな感じで、新鮮でした。

不良少年をなんというか(文芸的にと言うか)描いたように
(私は思った)作品です。
(そういう意味でちょっとドラマ的盛り上げの演出が希薄で、
退屈に感じる場合もあるでしょうが、描かれる出来事の
「強度」みたいなものは無理が無く、物語の主人公には、
無理無く共感できるかもしれません、と思います)

大泣きするような作品ではなく、
「あ、やべぇ、あ、やべぇ…まいったなぁ…」みたいな、
そんな感じがする映画です。よろしかったらどうぞ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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