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東風 (1969)

LE VENT D'EST/VENTO DELL'EST/WIND FROM THE EAST

監督
ジャン=リュック・ゴダール
ジャン=ピエール・ゴラン
セルジオ・ブッツィーニ
ジェラール・マルタン
ジガ・ヴェルトフ集団
  • みたいムービー 7
  • みたログ 49

3.36 / 評価:14件

映画の授業を見ているようだった。

  • とみいじょん さん
  • 4級
  • 2016年10月25日 22時29分
  • 閲覧数 537
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

挑戦してみてください。でも「時間の無駄だ」と思っても責任取れません。

大学生が頭でっかちで作った学園祭用の自分達の為の映画のようなんだけど、ギリギリ「ただの学生映画」と切り捨てるには惜しい出来。なんとか最期まで鑑賞できる、否、見方を変えるとひきつけられる出来に仕上がっているのはさすがとしか言いようがない。


無知で、五月革命も、映画の歴史も知らないでの鑑賞。


映像と言葉の関係、
設定と画面の関係
演出と言葉の関係等をいろいろな角度から何度も再現してみせてくれる。
そういう点では、表現の可能性を探っているようにも見える。
と同時に、何を撮るのか、何故撮るのか、どう撮るのかを自問自答している。
言葉の定義にもこだわっていて、きわめて哲学的。


「革命」「革命」
ブルジョア階級と労働者階級との闘争に大変影響を受けているようだがこの点に関しては、ちょっとついていけない。
 (「経営陣が、労働者から搾取して」って、今の日本の現状だと、過労死や過労自死しているのは、労働者より中間管理職や経営陣の方が多いから、「何言ってんだい」と思ってしまう。
 一方でワーキングプアは問題だけど、倒産とかで失職した人も多いから、ブルジョアと労働者のニ者対立構造なんて、今の日本ではそんなに単純じゃないよとしらけてしまった。
 主義主張は時代と共に変化するんですね)

でも、
自分の意識を変えて今までにない映画を撮ろう、
本当に自分が撮りたい映画を模索している、
映画を生み出す意義って?
と、そのもがきに、次はどうなるのだろうとひき込まれてしまう。


字幕に流れる言葉と画面が、通常考えるようには一致していないから、そこで思考を止めてしまうと極めて退屈。
 何故このナレーションでこの映像?と思考しだすと、とても面白い。繰り返し、繰り返し観て、感性を磨く映画かな?つい解釈・説明を求めたくなるけど、監督に質問したら、もっとわけわからない論理の羅列をまくしたてられそうだから、それは遠慮しておこうと思う。

繰り返し、繰り返し観てと書いたが、普通の感覚ではニ度見はする気になれない。
よっぽどガチガチに煮詰まった時に鑑賞すると、異世界に連れて行かれたような戸惑い(パニック)に出会えて、思考を徹底的に揺さぶってくれる。そんな映画です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
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