透明人間

THE INVISIBLE MAN

70
透明人間
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(11件)

パニック16.7%恐怖13.9%絶望的13.9%不気味11.1%不思議11.1%

  • cyborg_she_loves

    5.0

    今でも十分通用する怪物映画

    これがどれほどの名作かは、他のレビュアーさんたちも、世にあふれる映画本も、書きつくしているとおり。  なので、同じことは書きません。  ここでは私が見ていて感じたことを、いくつか。  これはアメリカ映画ですが、舞台はウェルズの原作に沿って、イングランドになっています。とんがったヘルメットをかぶった警官とかも、そういう土地柄ですよね。  キャストも、グリフィン(透明人間)役のクロード・レインズ、クランリー博士役のヘンリー・トラヴァースは、いずれも英国人です。酒場・兼・宿屋の経営者夫妻を演ずるフォレスター・ハーヴェイとウナ・オコナーは、いずれもアイルランド人。  イギリス英語とアメリカ英語は微妙に発音が違いますから、こういうキャスティングによって英国らしさをうまく出してますね。とりわけ宿屋のオカミのウナ・オコナーさんが下町英語でまくしたてるところはいい味出してます。  ところが。  この透明人間のグリフィンは、英語は英語なんですがドイツ式の巻き舌の発音で、世界征服の野望を滔々と語ります。これを聴いてヒトラーの演説を思い出す人は少なくないでしょう。実際、1933年といえば1月にヒトラー内閣が登場したまさにその年でした。  この映画には多分、ヒトラーの不気味な大躍進に対する風刺が込められていますね。  銃器や爆薬といった目に見える暴力によってではなく、演説という目に見えないものの中に潜む魔力によって世界支配を企てるヒトラーの姿は、透明であることを利用して世界支配を企てるマッドサイエンティストの姿と、見事に重なります。  この映画のグリフィンは、恋人のフローラ(グロリア・スチュアートさん)への愛情を見せる一瞬以外は、完全なるマッドサイエンティストです。狂人です。怪物です。  見えない体を見せて人々を驚かしたり、見えないことを利用して暴行や殺人を繰り返して大笑いしている様子は、とても人間には見えません。  そういう意味で、これは「フランケンシュタイン」とか「ドラキュラ」とかと並ぶ、怪物映画です。1954年の日本の「透明人間」のように、透明人間となった人間の苦悩や悲哀を描くという視点は、ここにはありません。  だから駄目だ、と言ってるんじゃないですよ。  私は怪獣映画・怪物映画・妖怪映画のたぐいは大好きです。  この映画も、1世紀近くたった今でも十分に楽しめる、上質の怪物映画に仕上がっていると思います。  特撮も、見事です。54年の日本映画は画面を暗くすることでどうにか特撮の稚拙さを隠していましたが、このアメリカ映画の方は、鮮明な画像でもちゃんと透明人間に見える映像を作っています。今見ても貧弱さは感じません。  ただ、パジャマの上着だけを着てこっちむいた時に、パジャマの後ろ襟の部分まで消えてしまっていたのはちょっと笑っちゃいましたけど(襟の内側がこっちに見えてないといけないはずなのに)。

  • hik********

    4.0

    見えない姿から見える凶暴。

    古典映画の最高傑作の一つ。 あまりにも有名な作品だが、これほどの傑作とは思わなんだ。 透明人間になってしまった哀れな男の、溢れる野心と愛が暴走する様を恐ろしく描いている。 クロード・レインズは主演にもかかわらず、その役柄ゆえに出番の殆どが声の出演という皮肉。 しかし彼のドスの効いた声と哄笑が、絶妙なまでに功を奏しているのは言うまでも無い。 非常に短編ゆえに無駄なシーンが無く、鮮やかラストに至るまで見事に決まっている。 特殊効果も90年前のものとは思えないほどだ。 ちなみにヒロインを演じたグロリア・スチュアートは、本作の64年後に「タイタニック」のヒロインの老後を演じている。

  • Wildside

    4.0

    温故知新的良作!

    「薬の副作用で凶暴になった…」と解説にあるが、副作用どころか透明人間になると人はどう悪事を働こうとするか、という根源的な所を描けている点で本作はまず成功している。さらに物語が非常にコンパクトにまとまっており、無駄なシーンがほぼ無い。導入部もダラダラせずいきなり透明人間の狂気を見せて観客の期待と恐怖を鷲掴みにし、少しづつ透明人間になった経緯と恋人との悲哀を本筋の邪魔にならないちょうど良い程度に挟んできたり、列車や自動車の落下爆発など大掛かり(当時としてはね)なシーンを適所に入れてくるのもニクい。いい腕してまっせ監督。 1933年作なので特撮などは推して知るレベルですが、映画として観客を意識したエンターテイメントな造りは今も色褪せない良作だと思います。 引き込まれて一気に最後まで観ましたから^_^

  • oce********

    3.0

    悲哀とサスペンスが

    リメイクされることでオリジナルはどうなのかと思ったが、さすがに特殊効果などは時代のせいもありあからさまに見える。 でも物語はきっちり出来ている。 消える薬を自分で飲んでは見たが、そのあと戻すことが出来ない。 男はなんとか薬を開発しようとするが、周りはそれを恐怖の対象として怯えていく。 怪人になってしまった男の悲哀と、消えることによってサスペンスの見せ方が面白い融合を見せている。 透明人間を演じた俳優が最後だけ顔出しというのも、このキャラクターらしい。 リメイク版はどうなるのだろうか。

  • ma2********

    2.0

    1933年作品としては映像は上出来だが。。。

    1933年の作品にしては透明人間の映像の完成度が高い。 透明人間になってしまう科学者(クロード・レインズ)なんだけど、実験の副作用としても彼の尊大な態度や躊躇せずに人を殺すことに対して全く感情移入出来なかった。そんな感じなので、コミカルに成り得るシーンでさえ、全く和まず。 透明人間が無敵だと思い上がり、世界征服を目論む身の程知らずさは、1933年当時だとそう思えるのだろうか? 現在なら透明人間になれてもそんなに武器にならないと思う。しかも、元に戻れないなら尚更。 飲み屋兼宿屋のおカミさんが良い味を出してたなぁ。 助演女優賞ばりの演技力!

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
透明人間

原題
THE INVISIBLE MAN

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル